かい‐しゃ【膾炙】
[名](スル)《「膾」はなます、「炙」はあぶり肉の意で、いずれも味がよく、多くの人の口に喜ばれるところから》世の人々の評判になって知れ渡ること。「人口に—する」
ざんぱい‐れいしゃ【残杯冷炙】
《「炙」はあぶり肉の意》酒宴の残りもの。また、冷遇されて恥辱を受けることのたとえ。残杯冷羹(れいこう)。
しゃ【炙】
[音]シャ(呉)(漢) セキ(漢) [訓]あぶる 1 肉を火で焼く。あぶる。「燔炙(はんしゃ・はんせき)」 2 あぶり肉。「膾炙(かいしゃ)」 3 近づき親しむ。「親炙」
しん‐しゃ【親炙】
[名](スル)親しく接してその感化を受けること。しんせき。「予自身も、本多子爵に—して明治初期の逸事瑣談(いつじさだん)を聞かせて貰うようになって」〈芥川・開化の殺人〉