う‐やく【烏薬】
クスノキ科の常緑低木。幹・枝は細い。雌雄異株。4月ごろ、淡黄色の小花を多数つけ、実は楕円形。根は連球状で香気があり、漢方で健胃・鎮痛薬に用いる。天台烏薬(てんだいうやく)。
う‐ゆう【烏有】
《烏(いずく)んぞ有らんや、の意》全くないこと。何も存在しないこと。「妄人は妄を恣(ほしいまま)にして、空中に楼閣を築き…—の談を為(つく)る」〈露伴・運命〉
うゆう‐せんせい【烏有先生】
《漢の司馬相如が「子虚賦」の中で、亡是(むぜ)公とともに仮設した人物であるところから》架空の人物。
烏有(うゆう)に帰(き)・す
すっかりなくなる。特に、火災で焼けることにいう。「戦災で貴重な資料が—・した」
うるい‐じょう【烏塁城】
中国漢代に、現在の新疆(しんきょう)ウイグル自治区の東方チャディールにあった城。前59年から西域都護府が置かれた。
ウルムチ【烏魯木斉】
中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区の区都。天山山脈の北麓にあり、古くは天山北路の要衝。1763年、清が築城、迪化(てきか)と命名。現在は、鉱物資源の開発により鉄鋼などの工業が盛ん。人口、行政区...
う‐ろ【烏鷺】
1 カラスとサギ。 2 黒と白。 3 黒い石と白い石をカラスとサギに見立てて、囲碁をいう語。「—の争い」
烏鷺(うろ)の争(あらそ)い
囲碁で勝負を争うこと。→烏鷺3
ウーハン【烏播】
《(中国語)》サトイモの一品種。主に奈良県で栽培される。粘りけが強く、柔らかい。昭和15年(1940)台湾から導入された。
ウーロン‐ちゃ【烏竜茶】
《「ウーロン」は中国語》中国福建省や台湾などの特産の半発酵茶。生葉を発酵途中で釜煎(かまい)りをし、よくもんだのち乾燥させる。いれた茶は紅茶に似るが、緑茶の風味をとどめ香気が強い。