そつ‐ぜん【卒然/率然】
[ト・タル][文][形動タリ]事が急に起こるさま。だしぬけ。突然。しゅつぜん。「—として姿を消す」
たい‐ぜん【泰然】
[ト・タル][文][形動タリ]落ち着いていて物事に驚かないさま。「—として構える」「—たる態度」
たく‐ぜん【卓然】
[ト・タル][文][形動タリ]ひときわ抜きん出ているさま。きわだってすぐれているさま。「彼は—として世俗の外に立ち」〈子規・墨汁一滴〉
たん‐ぜん【淡然/澹然】
[ト・タル][文][形動タリ]あっさりしているさま。また、静かなさま。「月已に—として東天に在り」〈独歩・愛弟通信〉
たん‐ぜん【湛然】
[ト・タル][文][形動タリ]水が十分にたたえられよどんでいるさま。また、静かで動かないさま。「—たる水の底に明星程の光を放つ」〈漱石・幻影の盾〉
たん‐ぜん【端然】
[ト・タル][文][形動タリ]姿勢などが乱れないできちんとしているさま。「—と座る」
たん‐ぜん【赧然】
[ト・タル][文][形動タリ]恥じて顔の赤くなるさま。赤面するさま。「俊三思わず—と苦笑して我に返れば」〈木下尚江・良人の自白〉
だい‐しぜん【大自然】
はかりしれない大きな自然。偉大な自然。「—の懐にいだかれる」
だん‐ぜん【断然】
[ト・タル][文][形動タリ]態度のきっぱりとしているさま。また、最後まで押しきって物事をやり遂げるさま。「政府はナゼ—たる政略を施されんのか」〈鉄腸・花間鶯〉 [副] 1 きっぱりと心を決...
ちつ‐ぜん【秩然】
[ト・タル][文][形動タリ]秩序が整っているさま。整然。「—と取り旁付(かたづ)いている」〈二葉亭・浮雲〉