けい‐ぜん【煢然/惸然】
[ト・タル][文][形動タリ]孤独なさま。たよりないさま。「一人—として生きるに耐えざる淋しき魂が」〈倉田・愛と認識との出発〉
けつ‐ぜん【孑然】
[ト・タル][文][形動タリ]孤独なさま。孤立しているさま。「魯庵子—として孤灯と相対す」〈魯庵・社会百面相〉
けつ‐ぜん【決然】
[ト・タル][文][形動タリ]きっぱりと決心したさま。思い切ったさま。「—たる語調」
けつ‐ぜん【蹶然】
[ト・タル][文][形動タリ]勢いよく立ち上がるさま。跳ね起きるさま。また、勢いよく行動を起こすさま。「—として席を立つ」
けん‐ぜん【喧然】
[ト・タル][文][形動タリ]やかましいさま。そうぞうしいさま。「—たる陋巷(ろうこう)」
けん‐ぜん【顕然】
[ト・タル][文][形動タリ]はっきりと現れるさま。明らかなさま。「原因は—としている」 [形動ナリ]に同じ。「されども左府の書状—なり」〈古活字本保元・上〉
げき‐ぜん【闃然】
[ト・タル][文][形動タリ]ひっそりと静まりかえっているさま。「羅馬(ローマ)の市(まち)にて—たる午時の街(ちまた)を行く人は」〈鴎外訳・即興詩人〉
げん‐ぜん【厳然/儼然】
[ト・タル][文][形動タリ]いかめしくおごそかなさま。動かしがたい威厳のあるさま。「—たる事実」「—とした態度をとる」
げん‐ぜん【泫然】
[ト・タル][文][形動タリ]涙がはらはらとこぼれるさま。さめざめと泣くさま。「二人相持して—として泣きしが」〈露伴・運命〉
げん‐ぜん【現然】
[形動タリ]明らかに見えるさま。「常に余が想像には—たり」〈透谷・楚囚之詩〉