やけ‐のはら【焼け野原】
1 一面に焼けて荒れはてた地域。「大火で一面—になった」 2 「焼け野1」に同じ。《季 春》
やけ‐はら【焼け原】
1 「焼け野1」に同じ。「天辺(てっぺん)が—のごとく円く赤兀(は)げに兀げて」〈紅葉・二人女房〉 2 「焼け野原1」に同じ。
やけ‐ばい【焼け灰】
焼けてできた灰。
やけ‐ひばし【焼け火箸】
焼けて熱くなった火箸。
やけ‐ぶくれ【焼け膨れ/焼け脹れ】
やけどのあとが水ぶくれになること。また、そのもの。
やけ‐ぶとり【焼け太り】
[名](スル) 1 火災にあったあと、保険金や見舞金によって、以前よりも生活や事業が豊かになること。 2 転じて、危機や災難を逆に利用して利益を得たり、事業規模を大きくしたりすること。
やけ‐ぼくい【焼け木杭/焼け棒杭】
「やけぼっくい」に同じ。
やけ‐ぼこり【焼け誇り】
1 焼け広がること。〈俚言集覧〉 2 「焼け太り」に同じ。「また焼けたから、—とやらで、また立派に出来やう」〈洒・辰巳之園〉
やけ‐ぼっくい【焼け木杭/焼け棒杭】
1 焼けた杭。燃えさしの棒杭。 2 「焼け木杭に火が付く」の略。「再三—になった後今はどうやら腐縁とでも云うような間柄になって」〈荷風・腕くらべ〉
焼(や)け木杭(ぼっくい)に火(ひ)が付(つ)く
一度焼けた杭は火がつきやすいところから、以前に関係のあった者どうしが、再びもとの関係に戻ることのたとえ。主に男女関係についていう。 [補説]「焼けぼっくりに火が付く」とするのは誤り。