いり‐だい【煎り鯛】
そぎ切りにした鯛の身と鯛の腹子とを、煎り酒と酢でさっと煮た料理。
いり‐だね【煎り種/炒り種】
米・糯粟(もちあわ)などを蒸して干し、さらに煎ったもの。おこし・落雁(らくがん)などの材料。
いり‐つ・く【煎り付く/炒り付く】
[動カ五(四)]煮つめられて水気がなくなる。焦げつくようになる。また、音声や情景などが耳や目にこびりつくことにたとえる。「代助の頭には今見た光景ばかりが—・く様に踊っていた」〈漱石・それから〉...
いり‐つ・ける【煎り付ける/炒り付ける】
[動カ下一][文]いりつ・く[カ下二]水気のなくなるまで煮つめる。また、音声や情景などを耳や目にこびりつかせることにたとえる。「卵を—・ける」「—・ける様な油蝉の声が」〈長塚・土〉
いり‐とり【煎り鶏/炒り鳥】
《「いりどり」とも》鶏肉とニンジン・ゴボウ・レンコン・シイタケなどを油でいためてから甘辛く煮た料理。
いり‐どうふ【煎り豆腐/炒り豆腐】
豆腐の水気を切り、つぶして調味料を加え、煎りつけた料理。
いり‐なべ【煎り鍋/炒り鍋】
1 肉・野菜などを煎りつけるのに使う浅い鉄鍋。 2 米・豆などを煎りつけるのに使う浅い土鍋。焙烙(ほうろく)。
いり‐に【煎り煮/炒り煮】
おから・卵などを、油を使わずに煎ってから煮ること。また、その料理。
いり‐まめ【煎り豆/炒り豆】
1 大豆・ソラマメなどを煎ったもの。 2 「豆煎り」に同じ。
煎(い)り豆(まめ)に花(はな)が咲(さ)く
衰えていたものが、再び勢いを盛り返すことのたとえ。また、あるはずのないことが実現することのたとえ。煎り豆が生える。