えんせきじっしゅ【燕石十種】
江戸後期の叢書(そうしょ)。達磨屋活東子(だるまやかつとうし)(岩本佐七)編。達磨屋五一補。文久3年(1863)成立。江戸時代の風俗関係の稀書60冊を、1集に10冊ずつ収録。明治40年(1907...
えんぜん‐とごふ【燕然都護府】
中国、唐の太宗が647年、帰服した蒙古の鉄勒(てつろく)諸部を統治するために設けた役所。669年に安北都護府と改称。
えん‐そう【燕巣】
「燕窩(えんか)」に同じ。
えん‐で【燕手】
歌舞伎のかつらで、月代(さかやき)の毛がツバメの翼のように、髷(まげ)の両脇へ突出したもの。「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」の仁木弾正(にっきだんじょう)など、時代物の敵役が用いる。えんで...
えん‐ばく【燕麦】
イネ科の一・二年草。高さ50〜90センチ。葉は線形。花序の小穂には2個の小花をつける。牧草とするほか、実をオートミールなどの原料とする。まからすむぎ。オートむぎ。オーツむぎ。《季 夏》
えん‐び【燕尾】
1 ツバメの尾。 2 冠の纓(えい)の一。先が円形の裾開きの纓。加冠の際に用いる。 3 鏃(やじり)の一で、末端が二つに分かれたもの。 4 掛け軸の表装で、上部の中央に並べて垂らしてある二条の細...
えんび‐せんのう【燕尾仙翁】
ナデシコ科の多年草。本州中北部の原野にまれに自生。高さ約50センチ。深紅色の5弁花をつける。花びらの先は細かく裂け、中央の2裂片が長く、ツバメの尾を思わせる。
えんび‐ふく【燕尾服】
男子の正式礼服。色は黒で、上着の後ろの裾が長く、先がツバメの尾のように長く割れており、ズボンの側線を黒絹で縁どる。ネクタイは白の蝶(ちょう)結びとする。
えん‐らく【宴楽/燕楽】
酒宴を開いて遊興すること。また、その酒宴・宴会。
かきつばた【杜若/燕子花】
[名] 1 アヤメ科の多年草。湿地に群生。葉は剣状で幅広く、基部は鞘(さや)になり茎を挟む。初夏、濃紫色の花を開く。外花被3枚は垂れ、中央に黄や白の斑紋がある。内花被3枚は小さく、直立する。園...