つめ‐くさ【爪草】
ナデシコ科の一年草、二年草。各地の道端などに生え、高さ5〜15センチ。葉は対生し、鳥の爪のように線形で細い。春から夏にかけ、白い小さな5弁花を開く。たかのつめ。
つめ‐くそ【爪糞】
爪と指との間にたまったあか。つめあか。
つめ‐ぐるま【爪車】
周囲がのこぎり歯状をした歯車。これとかみ合う爪の往復運動によって間欠的な回転運動をしたり、逆転を防止したりする。巻き上げ機やハンドブレーキに用いる。ラチェット。
つめ‐こすり【爪擦り】
切った爪の角をこすってなめらかにする道具。つめやすり。
つめ‐だに【爪蜱】
ツメダニ科のダニの総称。体長0.3〜0.8ミリ、淡橙色または淡赤色をし、触肢が太く先端に爪がある。コナダニなどを捕食し、たまに人の皮膚炎の原因になることもある。
つめ‐なが【爪長】
《「爪に火をともす」の言葉から、火をともすために爪を長くする意》非常にけちなこと。また、その人。「内方は生まれついての—でござれば」〈伎・五大力〉
爪(つめ)に爪(つめ)なく瓜(うり)に爪(つめ)あり
よく似ている「爪」と「瓜」の字形の違いをわかりやすくいった言葉。
爪(つめ)に火(ひ)を点(とも)・す
ろうそくの代わりに爪に火をともす。ひどく貧しい生活をする。苦労して倹約する。また、ひどくけちなことのたとえ。「—・してためた金」
つめ‐の‐あか【爪の垢】
1 爪と指との間にたまっているあか。 2 物事の少ないことのたとえに用いる語。ごくわずか。「—ほどの思いやりもない」
爪(つめ)の垢(あか)を煎(せん)じて飲(の)・む
格段にすぐれた人の爪の垢を薬として飲んでその人にあやかるように心がける。「名人の—・めば少しは腕が上がるだろうに」