息(いき)を殺(ころ)・す
呼吸の音もさせないで、じっとしている。「—・して物陰にひそむ」
息(いき)を潜(ひそ)・める
そこにいると分からないように、息をおさえてじっとしている。「物陰に隠れて—・める」
いん【陰】
[常用漢字] [音]イン(漢) オン(呉) [訓]かげ かげる 〈イン〉 1 光の当たらない所。かげ。「陰影/樹陰・清陰・緑陰」 2 山の北側。「山陰」 3 移りゆく日かげ。時間。「光陰・寸陰...
うずくま・る【蹲る/踞る】
[動ラ五(四)] 1 からだを丸くしてしゃがみ込む。また、獣が足をたたみ込んで腹ばいになる。「物陰に—・る」 2 しゃがんで礼をする。「扇を笏(しゃく)にとりて、すこしうつぶして、—・り居たり」...
かい‐せつ【回折】
[名](スル)波が障害物に遮られたとき、その物陰の部分にも波がまわりこんで伝播する現象。波に特有の現象で、海波・音波・光波やX線のほか、波動性をもつ電子線や中性子線でもみられる。
かくれ【隠れ】
1 名詞の上に付いて接頭語的に用い、外見からそうと判断できないものを表す。「—ファン」「—待機児童」 2 人に知られないでいること。「遂には—あるまじければ」〈平家・一〇〉 3 ほかから見えない...
かく・れる【隠れる】
[動ラ下一][文]かく・る[ラ下二] 1 物の陰になったり、さえぎられたりして見えなくなる。「月が雲間に—・れる」 2 身を人目につかないようにする。「物陰に—・れる」「親に—・れてたばこを吸う...
かくれん‐ぼう【隠れん坊】
子供の遊びで、鬼を一人定め、他の者が物陰に隠れているのを鬼が捜し出し、最初に見つけられたものを次回の鬼とするもの。隠れ鬼。かくれんぼ。
かた‐かげ【片陰】
1 陰になっている所。物陰。「高い用水桶の—から中を覗いて」〈秋声・足迹〉 2 日陰。特に、夏の午後に家並みなどの片側にできる日陰。《季 夏》「—をもとめてすでに海の風/汀女」
かに‐ぐも【蟹蜘蛛】
カニグモ科のクモの総称。第1および第2歩脚が長く、前方のほか横へも歩ける。網を張らず、物陰から小昆虫などを襲う。褐色のヤミイロカニグモ、緑色のハナグモなど。