しょう‐ねん【正念】
1 仏語。八正道の一。物事の本質をあるがままに心にとどめ、常に真理を求める心を忘れないこと。正しい思念。 2 極楽往生を信じて疑わないこと。一心に念仏すること。 3 雑念を去った安らかな心。「十...
セールスマンのし【セールスマンの死】
《原題Death of a Salesman》アーサー=ミラーの戯曲。2幕。1949年初演。仕事と息子にかけた夢が破れ、狂気に陥って自殺する老セールスマンを描く。
てん‐きょう【癲狂】
狂気。ものぐるい。
ぬまち【沼地】
芥川竜之介の短編小説。狂気の中で死んだ画家の油絵を巡る主人公と新聞記者のやり取りを描く。大正8年(1919)5月、雑誌「新潮」に掲載。当初は「私の出遇った事」の総題で発表された2編の小説のうちの...
のび【野火】
大岡昇平の長編小説。昭和27年(1952)刊行。太平洋戦争末期のレイテ島を舞台に、病兵として部隊を追われた主人公の、極限状態の狂気を描く。第3回読売文学賞小説賞受賞。昭和34年(1959)市川崑...
はぐるま【歯車】
芥川竜之介の短編小説。昭和2年(1927)遺稿として発表。激しい強迫観念にとらわれた知識人の絶望と狂気を描く。
ふう‐きょう【風狂】
1 気がくるうこと。狂気。 2 風雅に徹し他を顧みないこと。また、その人。
めまい【眩暈】
《原題、(ドイツ)Die Blendung》カネッティの長編小説。1935年刊。書物を愛する研究者が他者に生活を乱され、狂気に至るまでを描く。 笠原淳の長編小説。昭和60年(1985)刊。 ...
もの‐ぐるい【物狂い】
《古くは「ものくるい」》 1 正気でなくなること。狂気。「海棠の露をふるうや—」〈漱石・草枕〉 2 神がかること。また、その人。「この—走りまはってひろひ集め」〈平家・二〉 3 能・狂言などで、...