きつね‐せぎょう【狐施行】
近畿地方で、寒中に「せんぎょう、せんぎょう」などと唱えながら稲荷神社を巡拝し、あるいは狐のいそうな所へ赤飯・油揚げなどを置いて帰る行事。《季 冬》→寒施行(かんせぎょう)
きつね‐そば【狐蕎麦】
甘辛く煮た油揚げをのせたかけそば。
きつねただのぶ【狐忠信】
浄瑠璃「義経千本桜」の登場人物。子狐の化身で、鼓の皮になった親を慕い佐藤忠信の姿になって現れ、その鼓を持つ静御前を守る。また、その狐が活躍する四段目切(きり)の通称。
きつね‐つかい【狐使い/狐遣い】
狐を使って行うという妖術。また、それを行う人。
きつね‐つき【狐付き/狐憑き】
狐の霊がとりついたといわれる、精神の異常な状態。また、その人。
きつね‐つり【狐釣り】
キツネをわなで捕らえること。また、その人。「—の名人夫婦有ること隠れなく」〈浄・国性爺後日〉
きつね‐づか【狐塚】
狐のすむ穴。 [補説]狂言の曲名別項。→狐塚
きつねづか【狐塚】
狂言。田へ鳥追いにやらされた太郎冠者が、夜になって臆病になり、見舞いに来た主人と次郎冠者を狐と思い込んで縛る。
きつねとおどれ【狐と踊れ】
神林長平によるSF小説。昭和54年(1979)、第5回ハヤカワSFコンテストで佳作入選した著者のデビュー作。
狐(きつね)と狸(たぬき)の化(ば)かし合(あ)い
《狐も狸も人を化かすといわれるところから》悪賢い者どうしが互いにだまし合うことのたとえ。