ま‐すぐ【真直ぐ】
[名・形動]「まっすぐ」に同じ。「林を貫きて—に通う路あり」〈独歩・わかれ〉
また‐な・い【又無い】
[形][文]またな・し[ク]二つとない。並ぶものがない。これ以上のものはない。「彼奴(やつ)はなおわたしを—・い友と信じ」〈独歩・女難〉
みち‐わる【道悪】
道で、ぬかったり歩きにくかったりするところ。「—を七八丁飯田町の河岸のほうへ歩いて」〈独歩・窮死〉
みゃく【脈/脉】
1 動物の体内で血液が流通する管。血管。 2 脈拍。「—が乱れる」 3 《医師が患者の脈拍をみて病状を診断するところから》先の望み。見込み。「そうすれば又…—を取りかえす工夫もあるだろう」〈独歩...
みん‐おく【民屋】
一般の人々の住む家屋。民家。「台下多少の—あり、官舎あり」〈独歩・愛弟通信〉
みんゆう‐しゃ【民友社】
明治20年(1887)徳富蘇峰(とくとみそほう)が創立した出版社。雑誌「国民之友」を発刊、同23年「国民新聞」を創刊。初め平民主義を主張、のち国家主義的傾向に転じた。徳冨蘆花・竹越与三郎・山路愛...
むが‐むしん【無我無心】
我欲やよこしまなところのない純粋な心。「—の小児の時から」〈独歩・牛肉と馬鈴薯〉
む‐こん【夢魂】
夢を見ている人のたましい。転じて、夢。「—幾度か故天に飛びし」〈独歩・愛弟通信〉
むさしの【武蔵野】
国木田独歩の第1小説集。明治34年(1901)刊。秋から冬にかけての武蔵野の美しさなどを描いた短編17編を収録。
山田美妙による短編の歴史小説。明治20年(1887)11月から12月にかけ、...
む‐ちゅう【夢中】
[名・形動] 1 物事に熱中して我を忘れること。また、そのさま。「—で本を読む」「競馬に—になる」「無我—」 2 夢を見ている間。夢の中。「多数は猶安眠の—にあり」〈独歩・愛弟通信〉 3 正気を...