い【猪/豬】
イノシシやブタの総称。特に、イノシシ。「—、鹿をなん生贄(いけにへ)にし侍りけるとぞ」〈宇治拾遺・一〇〉
い‐くび【猪首/猪頸】
1 首が太くて短いこと。また、そういう首。 2 《首が短く見えるところから》兜(かぶと)を後ろにずらして、少しあみだにかぶること。敵の矢も刀も恐れない、勇ましいかぶり方という。「甲(かぶと)—に...
い‐ぐち【猪口】
イグチ目のキノコの総称。アワタケ・ヌメリイグチ・ハナイグチなどがあり、傘は肉質のまんじゅう形で、裏面にひだはなく、小さな穴がたくさんある。食用になるものが多い。
いな‐がわ【猪名川】
大阪府西北部と兵庫県南東部の府県境を流れる川。淀川水系の一。丹波高地の大野(おおや)山(標高754メートル)に源を発し、南流して尼崎(あまがさき)市と大阪府豊中市の境で神崎(かんざき)川に合流。...
いなの【猪名野】
兵庫県伊丹市から尼崎市にかけての猪名川沿いの地域。古来、名勝の地で、笹の名所。[歌枕]「しなが鳥—を来れば有間山夕霧立ちぬ宿りはなくて」〈万・一一四〇〉
いなわしろ‐こ【猪苗代湖】
福島県中部の湖。磐梯(ばんだい)山の南麓にある。面積103.9平方キロメートル。
いなわしろ‐ぼんち【猪苗代盆地】
福島県中部にある盆地。中央部に猪苗代湖がある。会津盆地などと並ぶ県内の米の主産地。会津地方と中通りを結ぶ交通の要所。
いのくま‐どおり【猪熊通り】
京都市街地を南北に伸びる道路の呼び名。黒門通りの東側を走る。全長約8キロ。平安京の猪熊小路にあたる。
い‐の‐こ【豕/猪の子】
1 いのしし。 2 いのししの子。 3 豚。
いの‐しか‐ちょう【猪鹿蝶】
花札で、萩(はぎ)の10点(猪(いのしし))、紅葉(もみじ)の10点(鹿)、牡丹(ぼたん)の10点(蝶)の3枚。また、それをそろえた役。