けん‐えん【犬猿】
犬と猿。仲の悪いもののたとえ。「—の仲」
げいなし‐ざる【芸無し猿】
芸のない者をあざけっていう語。「那奴(あいつ)も能(よ)く能くの—に出来て居るんだ」〈紅葉・金色夜叉〉
げきざる【外記猿】
歌舞伎舞踊。長唄。本名題「外記節猿」。4世杵屋三郎助作曲。文政7年(1824)初演。猿回しが屋敷に呼ばれ、めでたい芸を見せる。
げん‐えん【玄猿】
《顔が黒いところから》テナガザルの別名。
こがた‐るいじんえん【小型類人猿】
類人猿のうちテナガザル類をいう。
こけ‐ざる【こけ猿】
猿をののしっていう語。老いぼれた猿、うす汚れた猿、やせこけた猿などの意。「美しい黒髪をこのやうに剃り下げて、手足は山の—ぢゃ」〈浄・丹波与作〉
こころ‐の‐さる【心の猿】
《「心猿」を訓読みにした語》煩悩(ぼんのう)が激しく抑えがたいことを、落ち着きのない猿にたとえていう語。→意馬心猿(いばしんえん)「—の悪戯にて縺初(もつれそめ)し恋の緒(いとぐち)のむかしがた...
こ‐ざる【小猿/子猿】
1 小さな猿。また、猿の子。 2 「小猿鉤」の略。
このは‐ざる【木の葉猿】
1 普通より体が軽くて小さい猿。また、樹上で身軽に飛び回る猿、木の葉の間に見え隠れする猿の意とする説もある。「三笠の山に住まひする—をも誘ふなる」〈謡・嵐山〉 2 木の葉の落ちるのを、猿が身軽に...
こめつき‐ざる【米搗き猿】
猿が米をつく姿をかたどった木製の玩具。糸を操ると、猿がその動作をする仕掛けになっている。