くろ‐うと【玄人】
1 技芸などに熟達した人。ある一つの事を職業、専門としている人。専門家。くろと。「—と思わせる包丁さばき」⇔素人(しろうと)。 2 芸者・ホステスなど、水商売の女性。くろと。⇔素人(しろうと)。
くろうと‐うけ【玄人受け】
商品や作品、また政策などが専門家や造詣の深いファンに評価されること。また、その度合い。一般からの人気はなくとも、味わい深さや斬新さが評価されるようすをいう。通好み。「この小説は—したが売れなかっ...
くろうと‐すじ【玄人筋】
専門家とされる人々。特に、取引所で相場を専門の職業とする人々。
くろうと‐はだし【玄人跣】
《玄人もはだしで逃げだすほどである意》素人が技芸や学問などに専門家が驚くほどすぐれていること。「—の腕前」
くろ‐と【玄人】
「くろうと」に同じ。「どうも、併(しか)しあれァ、—らしいな」〈里見弴・今年竹〉
けんじょう【絃上/玄象】
《「げんじょう」とも》謡曲。五番目物。唐へ渡ろうとした琵琶の名人藤原師長(ふじわらのもろなが)の前に、村上天皇と梨壺女御(なしつぼのにょうご)の霊が現れて名演奏を聞かせ、名器獅子丸(ししまる)を...
けんぽ‐なし【玄圃梨】
クロウメモドキ科の落葉高木。山野に自生。葉は広卵形で先がとがる。夏に淡緑色の小花を多数つけ、球形の果実がなる。秋に果実の柄が肥大し、甘く食用となる。《季 秋》「柴焚くや柴の中なる—/冬葉」
げん【玄】
1 赤または黄を含む黒色。 2 老荘思想で説く哲理。空間・時間を超越し、天地万象の根源となるもの。 3 微妙で奥深いこと。深遠なおもむき。「—を談じ理を折(ひら)く」〈太平記・一〉 4 《玄のつ...
げん【玄】
[常用漢字] [音]ゲン(呉) [訓]くろ くろい 1 赤または黄を帯びた黒色。「玄黄・玄米」 2 奥深くて暗い。「玄関・玄室・玄妙/幽玄」 3 奥深い道理。「玄学」 4 はるかに遠い。「玄孫」...
げん‐えん【玄猿】
《顔が黒いところから》テナガザルの別名。