びやぼん【琵琶笛/口琴】
江戸末期に流行した玩具楽器。細長い鋼鉄をかんざしのように二股にし、その間に針のような鉄をつけたもの。根もとを口にくわえ、間の鉄を指ではじいて鳴らす。きやこん。くちびわ。びわぼん。→口琴(こうきん)
び‐わ【琵琶】
東洋の弦楽器。木製の扁平(へんぺい)な茄子(なす)形の胴に、4、5本の弦を張ったもの。日本のものはふつう4〜5個の柱(じゅう)をつけ、撥(ばち)で奏する。起源はペルシアとされ、中央アジア・中国・...
びわ‐あわせ【琵琶合(わ)せ】
琵琶を左右に分けて合わせ、その伝来・音色・形状などの優劣を競う会。平安時代から宮中などで行われた。
びわ‐うた【琵琶歌】
琵琶の伴奏でうたう歌。特に、薩摩(さつま)琵琶・筑前琵琶、およびその分派が演奏する新琵琶曲。
びわ‐うち【琵琶打ち】
1 琵琶を弾く人。 2 琵琶を作る人。
びわがた‐どうけん【琵琶形銅剣】
⇒遼寧式銅剣
びわ‐がに【琵琶蟹】
アサヒガニ科の甲殻類。やや深い海の砂底にすむ。甲は細長い楕円形で、甲長約4.5センチ。表面は滑らかで淡紅色。本州太平洋岸から南に分布。
びわき【琵琶記】
中国、元代の戯曲。高明作。妻を捨てて上京した蔡邕(さいよう)は、科挙に首席で合格する。残された妻は琵琶を弾きながら夫を探して放浪を続け、ついに夫と再会する。北曲の「西廂記(せいそうき)」と並ぶ、...
びわ‐こ【琵琶湖】
滋賀県中央部を占める断層陥没湖。日本最大の湖で、面積670.5平方キロメートル。湖面標高85メートル。多くの河川が流入するが、流出は瀬田川から宇治川・淀川となって大阪湾へ注ぐほかは京都に通じる琵...
びわこう【琵琶行】
中国、唐代の詩。白居易作。816年作。かつての長安の名妓が落魄(らくはく)して琵琶を奏でるのを、左遷されたわが身になぞらえて歌ったもの。「長恨歌」と並ぶ傑作。