いで‐た・つ【出で立つ】
[動タ五(四)] 1 旅などに出発する。出て行く。「旅芸人たちが—・つらしい物音が聞こえて来た」〈康成・伊豆の踊子〉 2 衣装などを身にまとう。身支度をする。「道化役者、魔法つかいなどに—・ちた...
いで‐の‐したおび【井手の下帯】
別れていた男女が、のちに再びめぐり会って契りを結ぶこと。昔、山城国の井手に使者として行った男が、少女に帯を解いて与えたが、8年後にそれを目印にして再会し、契りを結んだという大和物語にある話による。
いで‐むか・う【出で向かふ】
[動ハ四] 1 出て、ある方向に向かう。「東男(あづまをのこ)は—・ひ顧みせずて」〈万・四三三一〉 2 出て行って会う。また、出迎える。「ものよりおはすれば、まづ—・ひて」〈源・若紫〉
いと【幼】
[名]《近世上方語》幼児。男女の区別なく用いたが、後期には女児をさすようになった。「お生まれなされた—様(=男児)の」〈浄・布引滝〉 「向かひの嬶(かか)や隣の—(=女児)なぞ対手(あひて)に...
いとこ‐おおおじ【従兄弟大伯父/族伯祖父】
祖父母のいとこにあたる男性。
いとこ‐おじ【従兄弟伯父】
父母のいとこにあたる男性。いとこ違い。
いと‐びん【糸鬢】
近世、男性の髪形の一。月代(さかやき)を広く左右に剃り下げ、鬢を細く糸のように残して、髷(まげ)を頭の後方に低く結ったもの。また、それを結った人。中間(ちゅうげん)・侠客などに好まれた。
いと‐より【糸縒り/糸撚り】
1 糸をより合わせること。糸によりをかけること。また、その糸。 2 「糸縒り車」の略。 3 延年舞の一。稚児が女装で、糸をよりながら男を待つ所作を演じたものという。初期歌舞伎の女方芸にも伝わった...
いなか‐しんし【田舎紳士】
紳士ぶっているが、どこか洗練されていないところのある男。田舎の紳士。
いな‐ぐるま【稲車】
刈り取った稲を積んで運ぶ車。いねぐるま。《季 秋》「—うしろさらさら穂ずれの妻/草田男」