わこ‐さま【和子様/若子様】
良家の男の子を親しみ敬っていう語。わかさま。「こなたの御大切の—を」〈虎寛狂・子盗人〉
わ‐ごう【和合】
[名](スル) 1 仲よくなること。親しみ合うこと。「夫婦—の道」「家族が—する」 2 男女が結ばれること。結婚すること。 3 まぜ合わせること。調合。また、まじり合うこと。「かかる因縁は—する...
わ‐ごぜ【我御前/和御前】
[代]二人称の人代名詞。女性を親しみを込めて呼ぶ語。あなた。おまえ。「—が常々あの男に」〈浄・用明天王〉
わ‐ごと【和事】
歌舞伎で、柔弱な色男の恋愛描写を中心とした演技。また、その演出様式。元禄期(1688〜1704)に発生し、主に上方の芸系に伝わった。→荒事 →実事(じつごと)
わ‐ごりょ【我御料/和御寮】
[代]二人称の人代名詞。対等またはそれ以下の相手を親しみを込めて呼ぶ語。男女ともに用いられる。「先づ—は誰なれば」〈浄・博多小女郎〉
わし【私/儂】
[代]《「わたし」の音変化》一人称の人代名詞。近世では女性が親しい相手に対して用いたが、現代では男性が、同輩以下の相手に対して用いる。「—がなんとかしよう」「こな様それでも済もぞいの、—は病にな...
わ‐じょうろう【我上﨟/和上﨟】
[代]二人称の人代名詞。身分のある子女を親しみを込めて呼ぶ語。わじょろう。「さすがに—は常磐腹に三男」〈謡・鞍馬天狗〉
わたくし【私】
[名] 1 自分一人に関係のあること。個人的なこと。「—の用事で欠勤する」⇔公(おおやけ)。 2 公平さを欠いて、自分の都合や利益を優先すること。また、公共のための事物を私物化すること。「—を...
わたくし‐がね【私金/私銀】
こっそり蓄えている金銭。内証金。へそくり。「人の知らぬ—」〈浮・一代男・七〉
わたし【私】
[代]《「わたくし」の音変化》一人称の人代名詞。「わたくし」のくだけた言い方。現代では自分のことをさす最も一般的な語で、男女とも用いる。近世では主に女性が用いた。「—の家はこの近くです」「—とし...