あばた【痘痕】
《(梵)arbudaの音写。皮膚の水疱(すいほう)の意》痘瘡(とうそう)が治ったあとの皮膚に残る小さなくぼみ。じゃんこ。
痘痕(あばた)も靨(えくぼ)
恋する者の目には、相手のあばたでもえくぼのように見える。ひいき目で見れば、どんな欠点でも長所に見えるということのたとえ。
いも【痘痕】
《「いもがさ」の略》 1 痘瘡(とうそう)。天然痘。「笑ひ盛りなる緑子(みどりご)を…あらあらしき—の神に見込まれつつ」〈おらが春〉 2 痘瘡のあと。あばた。「ちっとべい—はあるがと村仲人」〈柳...
いも‐がお【痘痕顔】
痘瘡(とうそう)のあとのある顔。あばたづら。いもがさがお。「—でも愛敬あばたで、随分思ひ付きのある方だ」〈滑・虚誕計・後〉
とう【痘】
[常用漢字] [音]トウ(漢) [訓]もがさ 皮膚にできものの跡が残る病気。ほうそう。「痘痕(とうこん)・痘瘡(とうそう)/牛痘・種痘・水痘・天然痘」 [難読]痘痕(あばた・いも)
とう‐こん【痘痕】
痘瘡(とうそう)のあと。あばた。
とう‐しょう【痘漿】
痘瘡(とうそう)の水疱(すいほう)から出る膿汁(うみしる)。
とう‐しん【痘疹】
痘瘡(とうそう)の発疹。もがさ。
とう‐そう【痘瘡】
痘瘡ウイルスの感染によって起こる悪性の伝染病。高熱と全身に小水疱(すいほう)とが出て死亡することが多く、治ってもあばたが残る。感染症予防法の1類感染症、検疫法の検疫感染症の一。WHO(世界保健機...
とうそう‐ウイルス【痘瘡ウイルス】
⇒ポックスウイルス