ベクレル‐こうか【ベクレル効果】
電解質溶液中に2個の電極を設置し、その一方に光を照射すると電極間に電位差が発生する現象。1839年、フランスのアレクサンドル=エドモン=ベクレルが発見。
ベル‐の‐ふとうしき【ベルの不等式】
量子力学において、量子もつれが存在する場合に不成立となる不等式。1960年代に英国の物理学者ジョン=ベルが導出。その後、アラン=アスペをはじめ、一か所で同時に発生した二つの光子の偏光の向きや電子...
ベンジルアデニン【benzyl adenine】
植物生長調節物質の一種。分枝・珠芽・基芽などの発生を促進し、ブドウの花振るいを抑え、球根の休眠打破などの作用ももつ。BA。
ベーサルシュート【basalshoot】
やぶ状に育つ低木の類に、根元から発生する太くて強い直立性の新芽をいう。6〜8月のころバラに多く見られ、後に切り花を発生する親枝となる。
ベータ‐せん【β線/ベータ線】
放射線の一。原子核のβ崩壊で放出される高速度の電子または陽電子の流れ。人工的にはベータトロンなどで加速して発生させる。透過力や電離作用はα(アルファ)線とγ(ガンマ)線との中間。空気中を透過する...
ベータトロン【betatron】
電子を電磁誘導によって加速する装置。円形の交流電磁石の磁束を変化させ、その周りに生じる電界によって、ドーナツ状の管内の電子を加速する。高エネルギーのX線の発生源として利用される。
ベーパー‐ロック【vapor lock】
《「ベイパーロック」とも》ブレーキ液が過熱して蒸気を発生し、ホイールシリンダーなどの液中に気泡がたまるため制動力を伝達できなくなること。ブレーキの使い過ぎなどが原因。
ペガプタニブ‐ナトリウム【pegaptanib sodium】
加齢黄斑変性症の治療に用いられる分子標的薬。商品名マクジェン。硝子体に注入し、脈絡膜で新生血管の発生・発育を促進する血管内皮増殖因子(VEGF)の働きを阻害する。
ペバトロン【PeVatron】
1PeV(ペタ電子ボルト)程度という、極めて高いエネルギーをもつ宇宙線源の天体。高エネルギーの宇宙線が大気中に飛び込むときに発生する空気シャワーによる光やミュー中間子を捉える検出器による観測から...
ペプシノゲン【pepsinogen】
胃液に含まれる消化酵素ペプシンの元となる酵素前駆体。2種類のペプシノゲンが存在する。血清中におけるそれらの比と、胃粘膜の萎縮の程度が相関することが知られ、胃がん発生の危険因子の評価に用いられる。...