うてん‐しゅん【雨点皴】
山水画の皴法(しゅんぽう)の一。黄土浸食地帯の山肌を表す。五代・北宋の范寛(はんかん)が用いた。
かよう‐しゅん【荷葉皴】
山水画の皴法(しゅんぽう)で、岩や山をハスの葉脈のように描く手法。中国五代南唐の董源(とうげん)が好んで用いた。
しゅん【皴】
1 しわ。ひだ。「麻の葉のような—のある鞍馬の沓脱」〈鴎外・青年〉 2 ⇒皴法(しゅんぽう)
しわ【皺/皴】
1 皮膚や紙・布などの表面にできる細い筋目。「目じりに—が寄る」「ズボンが—になる」 2 水面にできるさざなみ。「波の—」
ひま‐しゅん【披麻皴】
山水画における皴法(しゅんぽう)の一。渇筆により筆線を麻の繊維をほぐしたように波打たせ、山や岩のひだを表すもの。麻皮皴。
ふへき‐しゅん【斧劈皴】
山水画における皴法(しゅんぽう)の一。鋭い側筆で、斧(おの)で割ったように峻厳(しゅんげん)な山肌や岩面を表すもの。