げ‐せん【牙籤】
象牙製の小さい札。書名を記して書物の帙(ちつ)の外に下げて目印とするもの。がせん。
こく‐しゅう【刻舟】
《舟から剣を落とした人が、舟が動くことを考えずに舟端に目印を刻みつけて水中の剣を捜したという「呂氏春秋」察今の故事から》時勢の移り変わりに気が付かないことのたとえ。
こし‐こばた【腰小旗】
昔、戦陣で武士が腰にさして目印とした小旗。腰ざし。
ささ‐やぐら【笹櫓】
江戸時代、小芝居のこと。江戸三座以外の芝居。官許の大芝居が表に櫓(やぐら)を設けたのに対して、それを許されない小規模の劇場が、代わりに笹を目印として立てたところからいう。
さし‐こばた【指小旗】
戦国時代以降、武士が目印として指物(さしもの)にした小旗。
さし‐もの【指物/差物/挿物】
1 戦国時代以降、戦場で武士が自分や自分の隊の目印として、鎧(よろい)の受筒(うけづつ)に立てたり部下に持たせたりした小旗や飾りの作り物。旗指物。背旗。 2 板をさしあわせて作った家具や器具。た...
しおり【枝折(り)/栞】
1 紙・布・革などで作り、書物の間に挟んで目印とするもの。 2 簡単な手引書。案内書。「修学旅行の—」 3 山道などで、木の枝などを折って道しるべとすること。また、そのもの。「吉野山去年(こぞ)...
標(しめ)結(ゆ)・う
占有を示す標識として、縄などをむすんで巡らす。また、草などをむすんで目印をつける。「浅茅原小野に—・ひ空言(むなこと)をいかなりと言ひて君をし待たむ」〈万・二四六六〉
しゅび‐の‐まつ【首尾の松】
江戸時代、浅草蔵前の隅田川のほとりにあった松。吉原通いの舟の目印になった。
しるし‐つけ【印付け/標付け】
用布の上に、裁ち縫いに必要な目印をつけること。