ひた‐たれ【直垂】
1 垂領(たりくび)で衽(おくみ)がなく、組紐(くみひも)の菊綴(きくと)じ・胸紐があり、袖括(そでぐくり)をつけて露(つゆ)を垂らした衣服。袴(はかま)と合わせて着用し、裾を袴の中に入れた。絹...
ひたたれ‐かみしも【直垂上下/直垂裃】
武家の礼服の一。直垂に長袴を用いるもの。
ひたたれ‐ぶすま【直垂衾】
領(えり)と袖とをつけた、直垂の形に似た夜具。綿を厚く入れたもの。夜着(よぎ)。
ひた‐つち【直土】
じかに地面についていること。地べた。「伏せ廬(いほ)の曲げ廬の内に—に藁(わら)解き敷きて」〈万・八九二〉
ひた‐てり【直照り】
一面に照り輝くこと。「橘の成れるその実は—にいや見が欲しく」〈万・四一一一〉
ひた‐と【直と/頓と】
[副] 1 じかに。ぴったりと。「—背後につく」 2 とつぜん。にわかに。「風が—やむ」 3 ひたすら。いちずに。「—見つめる」
ひた‐なき【直泣き/直鳴き】
1 (直泣き)ひたすら泣くこと。「—に泣く泣くいつのまにか寝たりと覚し」〈鏡花・竜潭譚〉 2 (直鳴き)鳥などがひたすら鳴くこと。「雉子(きぎす)のあるか—に鳴くを聞けば」〈いそのはな〉
ひた‐はしり【直走り】
《「ひたばしり」とも》ひたすら走ること。「ゴールをめざして—に走る」
ひた‐はし・る【直走る】
[動ラ五(四)]《「ひたばしる」とも》休むことなく、まっしぐらに走る。転じて、ひたすらがんばる。「目的に向かって—・る」
ひた‐まきえ【直蒔絵】
箱の全体に蒔絵を施したもの。