お‐あいだ【御間】
1 不用になること。おろそかにされること。「陸汽車(おかじょうき)とやらが彼是(あちこち)に落成(でき)たが…人車(じんりき)も馬車も—だが、一体ありゃ何の利益(ため)かね」〈松田敏足・文明田舎...
おあいにく‐さま【御生憎様】
[形動]《「生憎(あいにく)」を丁寧にいう語》相手の希望に応じられず申し訳ないという気持ちを表す語。皮肉の気持ちを込めていうこともある。「まことに—なことですが、主人は出かけております」「—、た...
おい‐あ・げる【追(い)上げる】
[動ガ下一][文]おひあ・ぐ[ガ下二] 1 追って上の方へ行かせる。「犬が獲物を山の上に—・げる」 2 激しく追いかけて、相手との距離や差をしだいに縮める。「後半の勝負で相手を—・げる」
おい‐う・つ【追ひ撃つ/追ひ討つ/追ひ打つ】
[動タ四] 1 逃げる敵を追いかけ、重ねて攻撃する。追撃する。「設けし弦を採り出(い)だして、更に張りて—・ちき」〈記・中〉 2 相手の弱みにつけこむ。「此の女の方より帯、着物、頭巾—・っての恋...
おい‐こ・む【追(い)込む】
[動マ五(四)] 1 広い所にいるものを、追い立ててある場所に入れる。「牛を柵の中に—・む」 2 相手を苦しい立場に立たせる。追い詰める。「窮地に—・む」「辞任に—・む」 3 最後の段階で、全力...
おい‐ぬ・く【追(い)抜く】
[動カ五(四)] 1 先に出たものに追いつき、さらにその先に出る。追い越す。「最後の一〇〇メートルで—・く」 2 劣っていたものが目標とする相手に追いついて、さらにまさる。「先進国の生産高を—・く」
おい‐まどわ・す【追ひ惑はす】
[動サ四] 1 追いかけているうちに相手を見失う。取り逃がす。「もし、また—・したらむ時と、危ふく思ひけり」〈源・玉鬘〉 2 しつこく追いかけまわして困らせる。「牛飼ひに—・されて」〈今昔・一・三四〉
おい‐まわし【追(い)回し】
1 おいまわすこと。 2 掃除や走り使いなど雑役をする人。召使い。「ベタリベタリと—が長き廊下を雑巾にて、押拭う音の」〈逍遥・当世書生気質〉 3 水域の四方に竹を立てて網を張っておき、その中で魚...
おい‐め【負(い)目】
1 恩義があったり、また自分の側に罪悪感などがあったりして、相手に頭が上がらなくなるような心の負担。「道義的に僕は彼に—がある」 2 負債。借金。「四五十円の—の為に、頗(すこぶ)る急迫なしたり...
おう‐が【枉駕】
《乗り物の方向をわざわざ変えて訪ねて来る意から》相手の来訪を敬っていう語。枉車(おうしゃ)。枉顧(おうこ)。「御—の栄を得たく」