ま‐さきく【真幸く】
[副]無事に。つつがなく。「我が命し—あらばまたも見む志賀の大津に寄する白波」〈万・二八八〉
まさき‐の‐かずら【真拆の葛】
テイカカズラ、またはツルマサキの古名という。上代、神事に用いられた。「み山にはあられ降るらし外山(とやま)なる—色づきにけり」〈古今・神遊びの歌〉
ま‐さご【真砂】
細かい砂。まなご。いさご。「浜の—の数ほどもある事例」
まさご‐じ【真砂路】
真砂を敷いた道。真砂の中の道。
まさ‐つち【真砂土】
花崗岩が風化してできた砂。粒子の大きさはさまざま。庭土、園芸用のほか、粘土分の多いものは床の間の化粧壁に使う。まさど。真砂(まさご)。
まさ‐ど【真砂土】
⇒まさつち(真砂土)
ま‐さば【真鯖】
サバ科の海水魚。全長約50センチ。体は紡錘形でわずかに側扁する。背側は青緑の地に黒色の流紋があり、腹側は銀白色。大群をなして沿岸の表層を回遊する。秋に特に美味。ひらさば。ほんさば。さば。
ま‐さやか【真明か/真清か】
[形動ナリ]はっきりしているさま。さやか。「色深く背なが衣は染めましをみ坂給(たば)らば—に見む」〈万・四四二四〉
ま‐さる【真猿】
サルの古名。多く「勝(まさ)る」に掛けていう。「大和なる姿の池にうきざるの—を君が影をこそ見れ」〈相如集〉
ま‐しお【真塩】
煮つめて、苦塩(にがり)を除いた上等の塩。