そで‐の‐うら【袖の浦】
着物の袖が涙にぬれているのを、浦に見立てていう語。「忍びねの涙たたふる—になづまず宿る秋の夜の月」〈山家集・中〉
そで‐ぶき【袖袘/袖𧘱】
着物の袖口を、裏布が表布より出た形に仕立てたもの。また、その部分。そでぐるみ。→袘(ふき)
そで‐まくら【袖枕】
着ている着物の袖を枕とすること。また、その袖。「せきあへず涙にぬるる—かわかずながら幾夜へぬらん」〈夫木・三二〉
そでもぎ‐さん【袖もぎ様】
その前で転んだときは、着物の片袖をもぎとって置いてこないと災難にあうとされる、路傍の神。中国・四国地方に多い。
そと‐ぶところ【外懐】
着物を着たとき上前と下前との間にできるふところ。⇔内懐(うちぶところ)。
そめ‐ぎぬ【染め衣】
色を染めた着物。
ぞべ‐ぞべ
[副](スル) 1 長い着物を身につけて、動作にしまりのないさま。ぞべらぞべら。「自分の—した絹の着物と」〈長与・青銅の基督〉 2 緊張感がなく、だらしないさま。ぞべらぞべら。「東京風の女中の様...
ぞろ‐ぞろ
[副] 1 多くの人や動物などが引き続いて動くさま。「取り巻きが—(と)ついて歩く」「幼虫が—(と)はい出る」 2 長いものを引きずるさま。「着物のすそを—(と)引きずる」
たい‐せつ【大切】
[形動][文][ナリ] 1 もっとも必要であり、重んじられるさま。重要であるさま。「—な条件」「—な書類」 2 丁寧に扱って、大事にするさま。「本を—にする」「命を—にする」 3 急を要するさま...
タウ‐たんぱくしつ【タウ蛋白質】
中枢神経細胞に存在する微小管結合たんぱく質の一つ。アルツハイマー型認知症の患者の脳には、老人斑とともに、異常にリン酸化されたタウたんぱく質の沈着物(神経原線維変化)が見られる。