いわ‐とこ【石床/磐床】
平たい岩。床のような形の岩。また、それがある場所。「岩が根のこごしき道の—の根延(ねば)へる門(かど)に」〈万・三三二九〉
いわなが‐ひめ【磐長姫/石長比売】
日本神話にみえる女神。長寿をつかさどる。大山祇神(おおやまつみのかみ)の娘で、妹の木花開耶姫(このはなのさくやびめ)とともに天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に献上されたが、容姿が醜いために返された。
いわ‐はし【岩橋/石橋】
《「いわばし」とも》 1 川の浅瀬に飛び石を並べて、人が踏み渡れるようにしたもの。 2 石でつくった橋。いしばし。 3 天然の、橋のような形をしている岩石。 4 「久米(くめ)の岩橋」に同じ。 ...
いわはし‐の【岩橋の/石橋の】
[枕]飛び石と飛び石との間という意から「間(ま)」「近し」「遠し」にかかる。「—間近き君に恋ひわたるかも」〈万・五九七〉 「—遠き心は思ほえぬかも」〈万・二七〇一〉
いわ‐ばし・る【石走る】
[動ラ四]岩の上や間を水が激しく流れる。水が岩に当たってしぶきをあげる。「—・りたぎち流るる泊瀬川(はつせがは)絶ゆることなくまたも来て見む」〈万・九九一〉
いわ‐ばしる【石走る】
[枕] 1 岩で水がとびちる意から「垂水(たるみ)」にかかる。「—垂水の上のさわらびの」〈万・一四一八〉 2 「近江(あふみ)」「神奈備山(かんなびやま)」などにかかる。「—近江の国の楽浪(ささ...
いわみ【石見】
旧国名の一。現在の島根県西部にあたる。石州。
いわみ‐かいひんこうえん【石見海浜公園】
⇒島根県立石見海浜公園
いわみ‐がた【石見潟】
島根県江津市から浜田市にかけての海岸。[歌枕]「つらけれど人には言はず—うらみぞ深き心一つに」〈拾遺・恋五〉
いわみ‐ぎん【石見銀】
江戸時代、石見銀山で運上銀として鋳造していたふぞろいの灰吹き銀。