いそ‐み【磯廻】
《「み」は動詞「み(廻)る」の名詞化で、曲がりめぐること、また、そのような地形をいう》 1 磯に沿ってめぐること。「大舟に真梶しじ貫(ぬ)き大君の命(みこと)かしこみ—するかも」〈万・三六八〉 ...
いそ‐め【磯蚯蚓/磯目】
多毛綱イソメ科の環形動物の総称。海岸の砂泥地にすむ。体は細長く、多数の環節からなる。イワムシ・オニイソメ・フクロイソメなど。釣りの餌にする。
いそ‐もなか【磯最中】
皮を貝殻の形に焼き、中に羊羹(ようかん)またはあんを入れたもなか。
いそ‐もの【磯物】
1 近海でとれる魚類。 2 磯辺でとれる海藻や貝・小魚など。
いそ‐や【磯屋】
海辺にある漁師などの家。「藻塩(もしほ)焼くあまの—の夕煙(ゆふけぶり)立つ名も苦し思ひ絶えなで」〈新古今・恋二〉
いそ‐やき【磯焼(き)】
小麦粉に砂糖と醤油、水を加えて練ったものを、ごま油をひいた鍋(なべ)の上で焼き、あんを包んで三角状にたたんだ菓子。
いそ‐やけ【磯焼け】
[名](スル)海の沿岸に生えるコンブやカジメなどの海草類が枯れる現象。海水温の上昇や海水の汚染、ウニなどの食害が原因とされる。
おし‐へ【磯辺】
「いそべ」の上代東国方言。おすひ。「駿河の海—に生ふる浜つづら」〈万・三三五九〉
おす‐ひ【磯辺】
「いそべ」の上代東国方言。おしへ。「葛飾(かづしか)の真間(まま)の手児奈(てごな)がありしかば真間の—に波もとどろに」〈万・三三八五〉
き【磯】
[人名用漢字] [音]キ(漢) [訓]いそ 〈キ〉石が波に洗われる水際。「石磯」 〈いそ〉「磯辺」 [難読]荒磯(ありそ)・磯馴松(そなれまつ)