きんしかん‐ざい【筋弛緩剤】
骨格筋の緊張を抑え、弛緩させる薬剤。中枢神経に作用するものと末梢神経に作用するものがある。前者は肩や腰の痛みを軽減する内服薬、後者は外科手術時の注射による筋弛緩に用いられる。筋弛緩薬。
きん‐しっかん【筋疾患】
神経や筋肉の異常によって、筋力が低下したり筋肉が萎縮する病気の総称。筋ジストロフィー・筋萎縮性側索硬化症・ミトコンドリア病・糖原病などがある。ミオパシー。ミオパチー。
きん‐せつ【筋節】
1 脊椎(せきつい)動物の神経胚(しんけいはい)の後期に中胚葉から生じ、将来筋肉となる部分。やがて横紋筋に分化する。 2 筋原線維の構造および筋収縮の単位。アクチンが重合した細い線維(アクチンフ...
きん‐せんい【筋線維/筋繊維】
筋肉を構成する線維状の細胞。骨格筋のものは多核で横紋があり、1本ごとに運動神経と結合していて、心筋では網目状につながって多核細胞のようになる。平滑筋のものは単核。筋肉繊維。
きん‐でんい【筋電位】
筋肉が収縮するときに生じる活動電位。筋肉は脳からの筋肉を動かすという命令を神経電位の信号として受け取り、その信号によって筋肉が動く。
きんにく‐かんかく【筋肉感覚】
筋肉の収縮や緊張の状況を知覚する感覚。筋紡錘(きんぼうすい)・腱紡錘(けんぼうすい)から刺激が反射的に中枢神経に伝えられて生じる、位置や運動の感覚。筋覚。
きん‐ぼうすい【筋紡錘】
骨格筋の内部にある紡錘形の受容器。神経と連絡しており、筋肉の収縮状態を伝えて、脊髄反射を介しての姿勢・運動の調節に重要な働きをする。
ギャバ【GABA】
《gamma-aminobutyric acid》哺乳類の中枢神経に生じるアミノ酸の一種。人間の脳内にも微量に存在する、抑制性の神経伝達物質の一。血圧を下げるなど、精神安定に効果があるとされる。...
ギャバ‐じゅようたい【GABA受容体】
神経細胞の活動を抑制する神経伝達物質GABAの受容体。イオンチャンネルを介して神経伝達を抑制するGABAA(ギャバエー)受容体と、G蛋白質を介して抑制するGABAB(ギャバビー)受容体がある。
ギランバレー‐しょうこうぐん【ギランバレー症候群】
風邪や下痢などのあとに左右の下肢の脱力感・筋力低下・感覚鈍麻・歩行困難などの症状を呈する病気。ウイルスや細菌の感染によって引き起こされる自己免疫疾患。感染後1〜2週間で発症する。フランスの神経科...