まつり【祭(り)】
1 神仏・祖先をまつること。また、その儀式。特定の日を選んで、身を清め、供物をささげて祈願・感謝・慰霊などを行う。祭祀(さいし)。祭礼。俳諧では特に夏祭をさす。《季 夏》「宵に睡(ね)て又目の醒...
まつり‐あ・げる【祭り上げる】
[動ガ下一] 1 尊いものとしてあがめる。「学問の神様として—・げる」 2 周囲の人たちが運動して、いやおうなしに高い地位に就かせる。「委員長に—・げる」 3 おだてあげて特別な処遇と思わせる。...
まつり‐こ・む【祭り込む】
[動マ五(四)] 1 尊いものとしてある場所に安置して祭る。「先祖代々の墓の中に新仏を—・むからであろう」〈漱石・趣味の遺伝〉 2 名目だけの地位につけて、ていよく遠ざける。「足下のような好色漢...
まつり‐づき【祭(り)月】
その土地の主要な祭りのある月。特に、賀茂祭の行われる陰暦4月(卯月(うづき))をさす。
まつり‐の‐かえさ【祭の帰さ】
賀茂祭の翌日、斎王(いつきのみこ)が上社から紫野の斎院に帰ること。また、その行列。「見ものは、臨時の祭。行幸。—。御賀茂詣(みかもまうで)」〈枕・二一九〉
まつり‐の‐じもく【祭の除目】
臨時の除目の一。賀茂祭の際、供奉(ぐぶ)官を任ずるもの。
まつり‐の‐つかい【祭の使ひ】
賀茂祭などに、朝廷が奉幣のために遣わす使者。「殿より—出で立ち給ふ」〈宇津保・祭の使〉
まつり‐の‐にわ【祭りの場】
祭りを行う場所。祭壇。
まつりのば【祭りの場】
林京子の中編小説。長崎出身の作者の被爆体験を綴る。昭和50年(1975)発表。同年、第18回群像新人文学賞、第73回芥川賞受賞。
まつり‐はらえ【祭り祓え】
陰陽師(おんようじ)が、病気平癒の祈願のために行うおはらい。