いつ【厳/稜威】
(「いつの」の形で、またはそのまま体言に続けて用いられる) 1 斎(い)み清めたこと。神聖なこと。「—幣(ぬさ)の緒結び」〈祝詞・出雲国造神賀詞〉 2 勢いの激しいこと。威力の強烈なこと。「—の...
いつのことわき【稜威言別】
記紀歌謡の注釈書。10巻・目安1巻。橘守部(たちばなもりべ)著。嘉永3年〜明治27年(1850〜1894)刊。記紀の歌謡183首を、年代順・天皇代別に分類し、詳しい注釈を加えたもの。
いつのちわき【稜威道別】
日本書紀の注釈書。12巻。橘守部(たちばなもりべ)著。天保15年(1844)成立。神武紀までを注釈。
そば【稜】
1 物の角(かど)。りょう。「石の—の、折敷の広さにてさし出でたるかたそばに」〈宇治拾遺・六〉 2 袴(はかま)のももだち。「ねりばかまの—高くはさみ、神璽をわきにはさみ」〈平家・一一〉 3 ブ...
そばそば・し【稜稜し】
[形シク] 1 かどばっている。「優婆塞(うばそく)がおこなふ山の椎(しひ)がもとあな—・しとこにしあらねば」〈延宝版宇津保・菊の宴〉 2 親しめない。よそよそしい。「常はすこし—・しく心づきな...
そば‐の‐き【稜の木/蕎麦の木】
1 ブナの古名。〈和名抄〉 2 アカメモチの古名。「木は桂、五葉、柳、橘。—、はしたなき心地すれども」〈能因本枕・四七〉
りょう【稜】
1 かど。すみ。「氷は、あっちこっちの滑かな—を見せて」〈里見弴・大道無門〉 2 多面体の、隣り合う二つの面が交わってできる線分。 3 医学で、比較的長く伸びている隆起した部分。「腸骨—」
りょう【稜】
[人名用漢字] [音]リョウ(慣) [訓]かど 1 物のかど。「稜角・稜線/岩稜・山稜・側稜」 2 かどだっている。「稜威・稜稜」 [名のり]いず・すみ・たか・たる・いつ [難読]御稜威(みいつ)
りょう‐い【稜威】
天子の威光。みいつ。→御厳(みいつ)
りょう‐かく【稜角】
1 とがったかど。かど。 2 多面体の稜が作る二面角。