たり‐ほ【垂り穂】
稲・麦・粟(あわ)などの、実って垂れ下がっている穂。
つぎ‐ほ【接(ぎ)穂/継(ぎ)穂】
1 接ぎ木のとき、台木に接ぐ枝など。義枝。《季 春》 2 いったんとぎれた話を続けようとするときのきっかけ。つぎは。「話の—を失う」
つる‐ぼ【蔓穂】
キジカクシ科の多年草。原野に生え、高さ約30センチ。地下の鱗茎(りんけい)から線形の葉が2枚出る。秋の初め、花茎の上部に淡紫色の小花を多数穂のようにつける。参内傘(さんだいがさ)。するぼ。
で‐ほ【出穂】
稲や麦などの穂が出ること。また、その出た穂。しゅっすい。
どひょう‐うつぼ【土俵空穂】
《形が土俵に似ているところから》空穂の一種。竹または葛藤(つづらふじ)で編み大形に作ったもので、多くの矢が入る。
なみ‐の‐ほ【波の穂】
「波穂(なみほ)」に同じ。「—より天の羅摩船(かかみぶね)に乗りて…帰(よ)り来る神ありき」〈記・上〉
なみ‐ほ【波穂】
波の頂。波がしら。なみのほ。「則ち—を踏んで」〈神武紀〉
に‐の‐ほ【丹の穂】
赤い色の目立つこと。「春されば花咲きををり秋付けば—に黄色(もみつ)」〈万・三二六六〉
ぬか‐ぼ【糠穂】
イネ科の多年草。路傍に生え、高さ30〜40センチ。葉は線形。5、6月ごろ、茎の先に細い枝を輪生し、小穂を多数つける。
ぬき‐ほ【抜(き)穂】
《「ぬきぼ」とも》稲の穂を抜き取ること。また、その穂。特に、大嘗祭(だいじょうさい)のとき、悠紀(ゆき)・主基(すき)の斎田の稲の穂を神饌(しんせん)用に抜き取る神事。