つき‐き・る【突(き)切る】
[動ラ五(四)] 1 刀などで突くようにして切る。「二貫目足らずの剣とりしぼり力任せに—・りて」〈露伴・いさなとり〉 2 まっすぐに横切る。つっきる。「甲谷は公園の芝生を—・ると」〈横光・上海〉
つき‐くず・す【突(き)崩す】
[動サ五(四)] 1 積み上げてあるものなどを突いて崩す。「積もった土砂を—・す」 2 進み入って相手方を乱れさせる。「敵の陣営を—・す」 3 弱点などをついて、確固としていると思われるものを乱...
つき‐ぐ【突(き)具】
魚介を突き刺して採捕する道具。やす・もりなど。
つき‐こ・む【突(き)込む】
[動マ五(四)]「つっこむ」に同じ。「杉箸をむざと—・んで」〈漱石・吾輩は猫である〉
つき‐ころ・す【突(き)殺す】
[動サ五(四)]刃物などで突き刺して殺す。刺し殺す。「槍(やり)で—・す」
つき‐ころば・す【突(き)転ばす】
[動サ五(四)]突いてころばす。突きたおす。「背後から—・す」
つき‐ごえ【突き声】
槍(やり)を突くときに発する鋭い大きな声。また単に、かん高く鋭い声。けんのある声や無愛想な声にもいう。「三婦(さぶ)殿、内にか宿にかと、—やり声にじり込む」〈浄・浪花鑑〉
つき‐ささ・る【突(き)刺さる】
[動ラ五(四)] 1 ものの先が突き立つ。「ガラスの破片が—・る」 2 速度を保ったまま中へ入る。「剛速球が捕手のミットに—・る」「打球が右翼席へ—・る」「鋭く曲がったシュートがネットに—・る」...
つき‐さ・す【突(き)刺す】
[動サ五(四)]突いて刺し通す。勢いよく刺す。「団子を串(くし)に—・す」
つき‐しろ・う【突きしろふ】
[動ハ四]《「つきじろう」とも》互いにひざや肩などをつつき合う。また、相手をつっついて合図をする。「子を知るはといふは虚言(そらごと)なめりなどぞ—・ふ」〈源・少女〉