うな‐ばら【海原】
《上代は「うなはら」》 1 広々とした海。「青—」 2 池や湖の広い水面。「国見をすれば国原は煙立ち立つ—はかまめ立ち立つ」〈万・二〉
う‐なみ【卯波】
卯月(うづき)(陰暦4月)のころ海に立つ波。卯月波。《季 夏》「四五月の—さ浪やほととぎす/許六」
うのす‐だんがい【鵜の巣断崖】
岩手県北東部、太平洋に臨む断崖。海食による高さ約200メートルの絶壁がそそり立つ。陸中海岸北部を代表する景勝地の一。名の由来は断崖の中腹にウミウの巣が多くあることから。
うまさけ‐の【味酒の】
[枕]「うまさけ」に同じ。「—三諸(みもろ)の山に立つ月の」〈万・二五一二〉
うま‐の‐はなむけ【餞】
《昔、旅に出る人の道中の無事を祈って、乗る馬の鼻をその行く先へ向けてやったところから》旅立つ人の安全を祈り、前途を祝して、酒食をもてなしたり、品物を贈ったりすること。また、その品物。餞別(せんべ...
うみ‐うし【海牛】
腹足綱後鰓(こうさい)亜綱の軟体動物のうち、殻のないものの総称。巻き貝の仲間であるが、殻は退化。体はナメクジ形で、頭部に牛の角に似た触角と、後部にえらをもつ。色の目立つものが多く、浅海の岩上や海...
うみ‐つ‐じ【海つ路】
《「つ」は「の」の意の格助詞》「うみじ」に同じ。「—の和(な)ぎなむ時も渡らなむかく立つ波に船出すべしや」〈万・一七八一〉
うみ‐ねこ【海猫】
カモメ科の海鳥。全長48センチくらい。くちばしの先端が赤くて、体はカモメに似て白色で、背に黒いまだら模様がある。鳴き声が猫に似ている。青森県八戸(はちのへ)海岸の蕪島(かぶしま)、島根県経島(ふ...
う‐もん【有文】
1 衣服・冠などに模様のあること。⇔無文。 2 和歌・連歌・俳諧で、技巧や趣向のおもしろさが目立つもの。⇔無文。「歌にも連歌にも—無文と云ふ事あるなり」〈九州問答〉 3 能楽で、見かけの効果的な...
うり‐て【売(り)手】
1 品物を売る側の人。売り主。⇔買い手。 2 取引所で、売りの側に立つ会員や取引員。⇔買い手。