とう‐ちく【唐竹】
竹の一種。節間が著しく長い。花期にはひも状の小穂がつく。中国の原産で、観賞用に栽培。
とよたけ【豊竹】
義太夫節の太夫の家名。竹本義太夫の門人、豊竹若太夫(越前少掾(えちぜんのしょうじょう))に始まる。語り風は華麗な節回しを特徴とし、竹本の堅実な西風(にしふう)に対して東風(ひがしふう)といわれる。
とらふ‐だけ【虎斑竹】
ヤシャダケに菌類が寄生し、表面に黒褐色の模様ができたもの。細工物などに利用する。岡山県真庭市、津山市のものは天然記念物。
どよう‐だけ【土用竹】
ホウライチクの別名。
なえみ‐だけ【苗忌竹】
⇒苗印(なえじるし)
なま‐だけ【生竹】
《「なまたけ」とも》切りたての青々とした竹。青竹。
なゆ‐たけ【萎ゆ竹】
「弱竹(なよたけ)」に同じ。〈名義抄〉
なよたけ
加藤道夫の処女戯曲。「竹取物語」とジロドゥーの「オンディーヌ」をモチーフとする作品。5幕9場。慶応義塾大の大学院在学中に書き始められ、昭和21年(1946)「三田文学」に発表。昭和26年(195...
なよ‐たけ【弱竹】
《「なよだけ」とも》細くてしなやかな竹。また、女竹(めだけ)の別名とも。なゆたけ。「—の繁れる宿にまとゐしてただ世にそへむ数は知るやは」〈宇津保・沖つ白浪〉 [補説]作品名別項。→なよたけ
なりひら‐だけ【業平竹】
イネ科の植物。高さ約5メートル。茎は紅緑色になり、葉は枝先に4、5枚つく。観賞用として庭園に植える。名は、形がよいことを在原業平になぞらえたもの。大名竹(だいみょうちく)。