きぬ‐がさ【衣笠/絹傘/蓋】
1 絹を張った長柄のかさ。昔、貴人の外出の際、後ろからさしかざしたもの。 2 仏像などの上にかざす天蓋(てんがい)。
くまがい‐がさ【熊谷笠】
武蔵国熊谷地方で作られた深編み笠。すり鉢を伏せたような形の笠で、武士や虚無僧(こむそう)・医師などがかぶった。《季 夏》
くら‐かさ【鞍笠】
「鞍壺(くらつぼ)1」に同じ。
こ‐あみがさ【小編み笠】
江戸初期、槍持ち・風車売りなどがかぶった、まんじゅう形で腰高の編み笠。
こうや‐がさ【高野笠】
高野聖(ひじり)などがかぶった大きな檜笠(ひがさ)。
さんがい‐がさ【三蓋笠】
《「三階笠」とも書く》馬標(うまじるし)や紋所の名。3層に重なった笠を側面から見た形を図案化したもの。
さんど‐がさ【三度笠】
《三度飛脚がかぶったところから》顔面を覆うほど深く作った菅笠(すげがさ)。飛脚・旅人などが用いた。
ざんざら‐がさ【ざんざら笠】
編み上げた菅(すげ)の末端を切りそろえずに笠の頂部に出す菅笠。江戸時代、宿駅の馬子や駕籠(かご)かきなどが用いた。また、頂部に造花を挿して祭礼にもかぶった。
しがらき‐がさ【信楽笠】
信楽地方で産した大きなかぶり笠。
しで‐がさ【四手笠】
指物の一。棹(さお)の先にとりつけた笠のへりに四手を垂らしたもの。