エリアずいひつ【エリア随筆】
《原題Essays of Elia》チャールズ=ラムが、エリアの筆名で書いた随筆集。正編は1823年、続編は1833年刊。ユーモアとペーソスに満ちた高雅な文体で、自己の体験・回想などを書いたもの。
おおた‐しげる【太田茂】
[1881〜1940]新聞記者。香川の生まれ。筆名は四州(ししゅう)。国民新聞、読売新聞に野球の戦評を執筆。大正10年(1921)から雑誌「運動界」の責任編集者として、野球だけでなくスポーツ全般...
かくし‐な【隠し名】
本名を避けて使う別の名前。変名・筆名など。
かつら‐はるだんじ【桂春団治】
上方の落語家。 1 (初世)[1878〜1934]大阪の生まれ。本名、皮田藤吉。のち岩井姓。独特の芸風と、奇行にみちた実生活で人気があった。 2 (3世)[1930〜2016]大阪の生まれ。本...
かなしきちち【哀しき父】
葛西善蔵の処女小説。大正元年(1912)、同人誌「奇蹟」創刊号に葛西歌棄(うたすつ)の筆名で発表。
かめんほうてい【仮面法廷】
和久峻三の推理小説。昭和47年(1972)、第18回江戸川乱歩賞を受賞。応募時のタイトルは「華麗なる影」、筆名は和久一。
がんきゅうたん【眼球譚】
《原題、(フランス)Histoire de l'œil》バタイユが、オーシュ卿(Lord Auch)の筆名で書いた処女小説。1928年刊。球体をめぐる性的脅迫観念を描く。
きどりはんのじょうにあたうるしょ【気取半之丞に与ふる書】
森鴎外が相沢謙吉の名で発表した文学論。正題「舞姫に就きて気取半之丞に与ふる書」。明治23年(1890)4月、「しがらみ草紙」に掲載。自身が発表した小説「舞姫」に対する、文芸評論家石橋忍月が気取半...
きみはえいえんにそいつらよりわかい【君は永遠にそいつらより若い】
津村記久子の小説。平成17年(2005)、津村記久生(きくお)の筆名で応募し、第21回太宰治賞を受賞した作品「マンイーター」に加筆、改題して同年出版したもの。著者のデビュー作。
きょむへのくもつ【虚無への供物】
塔晶夫の筆名で書かれた、中井英夫の長編小説。昭和37年(1962)、前半部分を第8回江戸川乱歩賞に応募、最終候補作のひとつとなる。後半部分を書き足して、昭和39年(1964)に刊行。後に、中井英...