しんきょう‐しょうせつ【心境小説】
作者が日常生活で目に触れたものを描きながら、その中に自己の心境を調和のとれた筆致で表現した小説。志賀直哉「城(き)の崎にて」、尾崎一雄「虫のいろいろ」など。
ジェルミニー‐ラセルトゥー【(フランス)Germinie Lacerteux】
ゴンクール兄弟の小説。1865年刊。兄弟の家にいた実在の女中をモデルに、女主人に献身的に仕えながらも性悪な男に貢いで転落していく女中の姿を冷徹な筆致で描き、自然主義小説の先駆となった。
ジプシーおんな【ジプシー女】
《原題、(オランダ)Het zigeunermeisje》ハルスの絵画。カンバスに油彩。笑みを浮かべる女性を素早い筆致で描いた作品。パリ、ルーブル美術館所蔵。
ぜんえい‐しょどう【前衛書道】
伝統的な書の概念を離れて、墨色・筆致・余白などによる純粋な造形性を追求する書道。第二次大戦後に興り、昭和30年代以降に盛んになった。墨象(ぼくしょう)。
タッチ【touch】
[名](スル) 1 さわること。触れること。「軽く相手の腕に—する」 2 スポーツで、手やからだの一部、またはボールなどが触れること。「—の差で負けた」「二塁寸前で—された」 3 かかわりを持つ...
ち【致】
[常用漢字] [音]チ(呉)(漢) [訓]いたす 1 めざすところまで届ける。至らせる。「引致・招致・送致・誘致・拉致(らち・らっち)」 2 最後まで行き着く。「致死・致命傷」 3 物事の行き着...
ドクトルまんぼうこうかいき【どくとるマンボウ航海記】
北杜夫の旅行記的エッセー。昭和35年(1960)刊。水産庁の漁業調査船での船医としての体験をユーモアあふれる筆致で描き、ベストセラーとなる。「どくとるマンボウ」シリーズの第1作。
ドルジェルはくのぶとうかい【ドルジェル伯の舞踏会】
《原題、(フランス)Le Bal du comte d'Orgel》ラディゲの長編小説。1924年刊。社交界を背景に、明晰(めいせき)な筆致で女性の心理を描く。
ニュー‐ペインティング【new painting】
1980年代に入って盛んになった具象絵画の一傾向。原色を用い、自由で荒々しい筆致で描く。新表現主義。
ひつ【筆】
[音]ヒツ(漢) [訓]ふで [学習漢字]3年 〈ヒツ〉 1 ふで。一般に、文字を書く道具。「筆硯(ひっけん)/鉛筆・擱筆(かくひつ)・硬筆・紙筆・執筆・朱筆・石筆・鉄筆・毛筆・万年筆」 2 ...