いし‐びや【石火矢/石火箭】
1 石または鉄・鉛などを飛ばして城攻めに用いた兵器。 2 近世初期に西洋から伝来した大砲のこと。「江戸屋勝二郎というては—でも崩れまい」〈浄・淀鯉〉
いた‐つき【平題箭】
練習用の、先のとがっていない小さい鏃(やじり)。また、その鏃をつけた矢。「はやく左の目に—立ちにけり」〈宇治拾遺・一五〉
おお‐や【大矢/大箭】
普通より長い矢。また、それを射ることができる人。「八郎殿の—をあたりてみんと存じ候」〈保元・中〉
か‐せん【火箭】
1 昔の戦いで火をつけて射た矢。敵の施設や物資に火をつける目的で用いたもの。火矢(ひや)。 2 艦船が信号に用いる火具。
きゅう‐せん【弓箭】
1 弓と矢。弓矢。 2 弓矢を取る身。武士。「—の面目とよろこび給へば」〈平治・上〉 3 弓矢で戦うこと。戦い。「甲冑(かっちう)を枕とし、—を業とする本意」〈平家・一一〉
ぎん‐せん【銀箭】
銀の矢。銀色の矢。
さ【矢/箭】
矢(や)の古称。「荒し男のいを—手挟み向かひ立ち」〈万・四四三〇〉
そ‐や【征矢/征箭】
戦場で使う矢。狩り矢・的矢などに対していう。
ち‐のり【千入り/千箭】
《「ちのい(千篦入)り」の音変化》千本の矢が入っていること。数多くの矢が差し入れてあること。「—の靫(ゆぎ)」
て‐や【手矢/手箭】
1 手裏剣のように敵に投げつける武器。総体が矢の形で、長さ40センチほどの竹または木の細い棒の先端に10センチくらいの鏃(やじり)を付け、矢羽をつけて一端に緒を結んだもの。 2 手に持った矢。「...