どて‐ぶし【土手節】
江戸時代の流行唄(はやりうた)。万治(1658〜1661)ごろ、江戸で、日本堤(吉原土手)を通る吉原通いの嫖客(ひょうかく)たちが歌ったもの。
どどいつ‐ぶし【都都逸節/都都一節】
⇒都都逸
どんどん‐ぶし【どんどん節】
明治末期から大正初期にかけて流行したはやり歌。あとに「アレワドンドン」などの囃子詞(はやしことば)がつくところからいう。
どんぱん‐ぶし【どんぱん節】
秋田県の民謡。酒盛り歌として歌われる。明治のころ、仙北郡中仙町(現在の大仙市)の大工の円満蔵(えまぞう)が、秋田甚句の変化したドドサイ節をもとに作ったものという。
ながさきぶらぶらぶし【長崎ぶらぶら節】
なかにし礼の小説。長崎の芸者と歴史研究家の無償の愛を描く。平成11年(1999)刊行。同年、第122回直木賞受賞。平成12年(2000)映画化。また、たびたび舞台化もされている。
なぎ‐ぶし【梛節】
投節(なげぶし)1の発生当初の称。
なげ‐ぶし【投節】
《歌の末尾を投げるように歌うところから》 1 江戸初期の流行歌。明暦・万治(1655〜1661)ごろに京都島原の遊里で起こり、宝永・正徳(1704〜1716)ごろ衰退。梛節(なぎぶし)。 2 江...
なっちょらん‐ぶし【なっちょらん節】
大正期の流行歌の一。第一次大戦中の青島(チンタオ)守備の日本軍水兵たちが歌い出したもの。歌の終わりに「なっちょらん」が繰り返される。青島節。
なな‐ふし【七節/竹節虫】
1 ナナフシ目ナナフシ科の昆虫。体長7〜10センチ。体や脚は細長く、竹の枝に似て、緑色または褐色。翅(はね)はない。コナラ・クマイチゴなどの葉を食べる。たけのふしむし。 2 ナナフシ目の昆虫の総...
なにわ‐ぶし【浪花節/難波節】
語り物の一種。江戸末期、説経節・祭文などの影響を受けて大坂で成立。初めはちょんがれ節・うかれ節などともよばれた。三味線の伴奏で独演し、題材は軍談・講釈・物語など、義理人情をテーマとしたものが多い...