くれ‐つ‐かた【暮れつ方】
1 日の暮れるころ。夕方。「辰の日の—遣はす。御文のうち、思ひやるべし」〈源・少女〉 2 年や季節の終わりに近いころ。「春の—、のどやかに艶なる空に」〈徒然・四三〉
くれ‐は・てる【暮れ果てる】
[動タ下一][文]くれは・つ[タ下二] 1 すっかり日が暮れてしまう。「—・てた空に星影が浮かぶ」 2 月や季節、年などが終わろうとしている。「秋—・てぬ」〈源・末摘花〉
くれ‐ゆ・く【暮れ行く】
[動カ五(四)]日や季節、年などが暮れていく。また、ある期間がしだいに終わりになっていく。「—・く秋の一日」
く・れる【暮れる/眩れる/暗れる】
[動ラ下一][文]く・る[ラ下二] 1 (暮れる)太陽が沈んであたりが暗くなる。夜になる。「日が—・れる」⇔明ける。 2 (暮れる)季節や年月が終わりに近づく。「今年も無事に—・れた」⇔明ける。...
くろかわ‐のう【黒川能】
山形県鶴岡市黒川に伝わる能。現在の五流の能にはない伝承を残し、2月1、2日の同所春日神社の王祇祭(おうぎさい)などに演じる。《季 冬》「雪が雨に雨が霰に—/節子」
くろ‐つぐみ【黒鶫】
ヒタキ科ツグミ属の小鳥。全長22センチくらい。腹が白いほかは雄は黒色、雌は褐色。雄は朗らかな声で複雑な節回しでさえずる。東アジアに分布。日本では夏鳥で、山地で繁殖。《季 夏》「—ききとめ蕨(わら...
くろ‐も【黒藻】
1 トチカガミ科の多年草。池沼や河川にみられる沈水植物。長さ30〜60センチ、茎の節ごとに細い線形の濃緑色の葉を輪生する。雌雄異株。夏から秋、淡紫色の小花を水面に開く。 2 ナガマツモ科の褐藻。...
クローズ【clause】
1 英文法で、それ自体に主語と述語とを備えた、文の一部分。節。 2 法律などの条項。
くわ・ゆ【加ゆ】
[動ヤ下二]《「くわ(加)う」が中世以降ヤ行に転じて用いられた語。終止形は「くわゆる」となる例が多い》「加える」に同じ。「かやうのおとなげなき小節に、詞も—・ゆる能登の守にあらねども」〈浄・女護...
くん‐がな【訓仮名】
万葉仮名で、その字の訓を漢字の意味とは無関係に日本語の音節に当てたもの。「杜若(かきつばた)」を「垣津旗」と書き表した場合の「垣」「津」「旗」の類。⇔音仮名。