いけ‐す【生け簀】
取った魚などを一定期間飼っておく所。水槽や、池または海岸の水中を竹垣や網で囲ったものなど。
えき‐さく【易簀】
《「礼記」檀弓上の、曽子が死に臨んで、季孫から賜った大夫用の簀(すのこ)を、身分不相応のものとして粗末なものに易(か)えたという故事から》学徳の高い人の死、または、死に際をいう語。
さく【簀】
1 簀(す)の子。す。 2 竹や木を編んで作った敷物。主に寝台の上に敷く。たかむしろ。
す【簀】
割り竹・葦(あし)などを粗く編んだもの。「—巻き」「葭—(よしず)」
たけ‐す【竹簀】
「竹簀の子」に同じ。
じ‐す【帙簀】
⇒ちす(帙簀)
ち‐す【帙簀】
《「ぢす」とも》経巻などを包む帙(ちつ)。竹のすだれを芯(しん)にして、周囲を錦(にしき)で縁どり、裏に綾をつけ、組緒をつけたもの。竹帙(たけちつ)。
ぬき‐す【貫き簀】
丸く削った竹で編んだ簀(す)。たらいなどにかけて、水や湯を使うとき、手もとにかからないようにする道具。「女の手洗ふ所に—をうち遣(や)りて」〈伊勢・二七〉
やえ‐す【八重簀】
湖沼や遠浅の内海などで、竹の簀を円形に立てまわして魚を捕らえる仕掛け。
やな‐す【梁簀】
竹や葦(あし)を編んで作った簀。梁の魚道に張る。《季 夏》