しゅく【粛】
[ト・タル][文][形動タリ](多く「粛として」の形で用いる) 1 静まり返っているさま。「場内—として声なし」 2 つつしみかしこまるさま。「—として襟を正す」
しゅく【粛〔肅〕】
[常用漢字] [音]シュク(呉)(漢) [訓]つつしむ 1 心・規律などを引き締める。つつしむ。「粛啓・粛正・粛清・粛党/自粛」 2 身が引き締まるほど厳しい。「粛殺/厳粛」 3 物音を立てない...
しゅく‐がく【粛学】
[名](スル)学内の人事や機構を粛正すること。特に、日中戦争下、進歩的な学者などを大学から追放したときに用いられた語。
しゅく‐ぐん【粛軍】
軍の規律を粛正すること。特に二・二六事件後の旧日本陸軍内で、大規模な人事異動により統制派が皇道派を一掃したことをさす。
しゅく‐けい【粛啓】
《つつしんで申し上げる、の意》手紙の書きだしに用いる語。謹啓。粛呈。
しゅっ‐けい【粛啓】
⇒しゅくけい(粛啓)
しゅく‐さつ【粛殺】
[名](スル)厳しい秋気が草木を枯らすこと。「秋ノ気ワモノヲ—スル」〈和英語林集成〉
しゅく‐しゅく【粛粛】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 ひっそりと静まっているさま。「鞭声—夜河を過(わた)る」「わが血潮は、—と動くにも拘らず音なくして」〈漱石・虞美人草〉 2 おごそかなさま。厳粛なさま。威厳を...
しゅくしん【粛慎/息慎/稷慎】
中国古代の東北方の民族の名。中国の古典にみえ、春秋戦国時代以来、東北辺境外に住んだと伝えるが実態は不明。みしはせ。
みしはせ【粛慎】
⇒しゅくしん(粛慎)