あらし‐やま【嵐山】
京都市西部にある山。大堰(おおい)川南岸に位置し、標高381メートル。桜・紅葉の名所。
謡曲。脇能物。金春禅鳳(こんぱるぜんぽう)作。勅使が吉野から移された嵐山の桜をたたえると、蔵王権現と木...
いい‐くた・す【言ひ腐す】
[動サ四]「いいくさす」に同じ。「このころ紅葉(もみぢ)を—・さむは竜田姫の思はむこともあるを」〈源・少女〉
いい‐じょう【言(い)条/言(い)状】
1 言いたい事柄。言い分。「自分の—ばかり通そうとして」〈紅葉・金色夜叉〉 2 (「…と」「…とは」を受けて)…とは言うものの。…とは言いながら。「邸うちとは—距離のある森つづきの小径(こみち)...
いい‐むか・う【言ひ迎ふ/言ひ逆ふ】
[動ハ下二]逆らってものを言う。「事のついでごとに—・ふる種(くさはひ)なるを」〈源・紅葉賀〉
いえ‐の‐こ【家の子】
1 武家社会で、主家に従属する一族および従者。 ㋐平安末期から鎌倉時代にかけて、次男以下の者や庶子などの血縁者で、名跡を継いだ惣領(そうりょう)の支配を受けた者。 ㋑(一般の)家臣・従僕。 2 ...
いか‐な【如何な】
《「いかなる」の音変化》 [連体] 1 どんな。どのような。「—名人でも簡単にはできまい」 2 さすがの。「—先生も年には勝てない」〈藤村・夜明け前〉
[副](あとに打消しの語を伴って)どう...
いきかわり‐しにかわり【生き替(わ)り死に替(わ)り】
[連語]何度も生まれかわって。死んでは、また生き返って。「私は—して七生まで貫一さんを怨みますよ」〈紅葉・金色夜叉〉
いき‐ぐみ【意気組(み)】
「意気込み」に同じ。「義周の粟(ぞく)を食らわずという—で」〈紅葉・二人女房〉
いき・る【熱る/熅る】
[動ラ四] 1 あつくなる。ほてる。むしむしする。「眼かかやき、耳—・り、血のみちのび」〈醍醐寺本遊仙窟康永三年点〉 2 激しく怒る。「てかけは—・って、とがもない伝三郎にいひかぶせしゃるなと」...
いごか・す【動かす】
[動サ五(四)]「うごかす」の音変化。「余り体を—・さないから、その所為かも知れません」〈紅葉・金色夜叉〉