そめあげ‐もん【染(め)上げ紋】
染め抜きにした紋。染め紋。
そめぬき‐もん【染(め)抜き紋】
白く染め抜きにして表した紋。最も正式の紋で、日向(ひなた)紋と陰(かげ)紋がある。→書き紋 →縫い紋
そめ‐ぬ・く【染(め)抜く】
[動カ五(四)]模様を地色のままに残し、他の部分を染める。「家紋を—・く」
そめ‐もん【染(め)紋】
「染め上げ紋」に同じ。
そらびき‐ばた【空引き機】
古来、日本で紋織りに用いられた織機。文様を表すのに必要な通し糸を取り付けるために、高機(たかばた)の上部に鳥居状の枠を付けたもの。ジャカード機の導入により衰退。
たいこう‐ぎり【太閤桐】
紋所の名。桐の花と葉を図案化したもので、豊臣秀吉が愛用したといわれる。
たいしん‐ぞめ【太申染】
元禄(1688〜1704)ごろ、江戸三十間堀の材木屋で太申と号した和泉屋甚助が宣伝のため、「太申」の2字を小紋に染め出して役者中村伝九郎に着せ、売り広めたもの。伝九郎染。
たい‐まい【瑇瑁/玳瑁】
ウミガメ科のカメ。甲長約1メートル。背面の甲は黄褐色に黒褐色の斑紋があり、鱗板(りんばん)は瓦状に重なり合う。口の先端はくちばし状。熱帯・亜熱帯の海洋に分布。甲は鼈甲(べっこう)として装飾品の材...
たいわん‐どじょう【台湾泥鰌】
スズキ目タイワンドジョウ科の淡水魚。全長約60センチ。形態・生態ともカムルチーに似ていて、ともに雷魚(らいぎょ)とよばれるが、体側の斑紋が小さい。中国南部・台湾の原産で、日本には台湾から渡来、関...
たかくら‐りゅう【高倉流】
衣紋(えもん)の流派。室町時代から高倉家がその流儀によって公家の装束の着付けに携わり、のちに公家・武家の装束調進にも当たった。→山科流