ばっかん‐さなだ【麦稈真田】
麦わらを平たくつぶし真田紐(さなだひも)のように編んだもの。夏帽子や袋物などを作るのに用いる。むぎわらさなだ。
ひ‐おどし【緋威/火威】
鎧(よろい)の威の一。緋色に染めた革や組紐(くみひも)などで威したもの。また、その鎧。
ひき‐て【引(き)手】
1 障子・戸・引き出しなどの開閉の際、手をかけるために取り付けた金具や紐(ひも)。 2 引っ張る人。物を引く人。 3 手引きする人。案内する人。 4 「引き手茶屋」の略。
ひし‐むすび【菱結び】
紐(ひも)の結び方の一。結び上がりが菱形になる。
ひた‐たれ【直垂】
1 垂領(たりくび)で衽(おくみ)がなく、組紐(くみひも)の菊綴(きくと)じ・胸紐があり、袖括(そでぐくり)をつけて露(つゆ)を垂らした衣服。袴(はかま)と合わせて着用し、裾を袴の中に入れた。絹...
ひ‐ふ【被風/被布/披風】
着物の上に着る、羽織に似た外衣。襟もとを四角にあけ、胸のところで左右を深く合わせて組紐(くみひも)でとめる。江戸時代は茶人・俳人などが着たが、明治時代以後は変形して主に女性の和装用コートとなった...
ひ‐も【氷面】
氷の張った表面。多く「紐(ひも)」に掛けていう。「あしひきの山井の水は氷れるをいかなる—の解くるなるらむ」〈枕・九〇〉
ひも‐かがみ【紐鏡】
[名] 1 裏に紐のついた鏡。 2 「てにをは紐鏡」の略称。 [枕]鏡の裏の紐は解くなの意で、「な解き」の音に近い地名「能登香(のとか)」にかかる。「—能登香の山の誰(た)が故か」〈万・二四二四〉
ひも‐かわ【紐革】
1 革で作った紐。 2 「紐革饂飩(うどん)」の略。
ひもがた‐どうぶつ【紐形動物】
動物界の一門。ほとんどが海産で、石の下や海藻に付着。体は細長くて平たい真田紐(さなだひも)状で、長さは5〜30センチ。体表は繊毛に覆われる。口は前部に、肛門は後端にあり、消化管の背面に収めた伸縮...