くうや‐どう【空也堂】
京都市中京区蛸薬師(たこやくし)通りにある天台宗の寺、極楽院光勝寺の通称。山号は紫雲山。天慶年間（938〜947）、空也の開基で、空也念仏の道場。現在の建物は慶応2年（1866）の再建。
くがい‐そう【九蓋草】
オオバコ科の多年草。山地や高山に生え、高さ約1メートル。葉は輪生し9層ほどつく。夏、茎の先に紫色の小花を尾状につける。虎の尾。九階草(くかいそう)。
く‐こ【枸杞】
ナス科の落葉小低木。原野などに生え、茎はとげのある小枝をもつ。葉は柔らかい。夏、淡紫色の花をつけ、実は熟すと紅色。若葉は枸杞茶に用いる。果実は枸杞子、根皮は地骨皮(じこっぴ)といい、それぞれ果実...
くさ‐あじさい【草紫陽花】
アジサイ科の多年草。関東以西の山地に生え、高さ25〜60センチ。葉は長楕円形で両端がとがる。夏、紅紫色や白色などのガクアジサイに似た花が咲く。
くさ‐きょうちくとう【草夾竹桃】
ハナシノブ科の多年草。高さ約1メートル。葉は細長く、対生または輪生する。夏、白・紫・紅紫色などの、筒状で先が五つに裂けた花が多数円錐状につく。北アメリカの原産で、観賞用。花魁草(おいらんそう)。...
くさ‐ぎ【臭木】
シソ科の落葉低木。山野に生え、高さは1〜3メートル。葉は倒卵形で先がとがり、悪臭がある。8、9月ごろ、萼(がく)が赤紫色で花弁が白い花を多数つける。実は熟すと青色で、古くから染料に用いた。若葉は...
くさ‐の‐とざし【草の扃】
１ 草が生い茂って道や入り口を閉ざすこと。「立ちとまり霧のまがきの過ぎうくは—にさはりしもせじ」〈源・若紫〉 ２ 簡素な住まい。わび住まい。「秋の夜の—のわびしきはあくれどあかぬものにぞありける...
くさ‐の‐ゆかり【草の縁】
《「紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞみる」〈古今・雑上〉による》あるものをいとしく思うために、それにつながる他のものにも情愛を感じること。転じて、何らかの縁でつながるもの。紫のゆ...
くさ‐ふじ【草藤】
マメ科の蔓性(つるせい)の多年草。山野の草むらに生える。葉は多数の小葉からなる羽状複葉で、先が巻きひげになる。夏、青紫色の花を総状につける。
くさ‐ぼたん【草牡丹】
キンポウゲ科の多年草。山地に生え、高さ約1メートル。葉は複葉で牡丹の葉に似る。秋に紫色で釣鐘状の花が多数咲く。《季 秋》
