さい‐ろん【細論】
[名](スル)細かに論ずること。また、その論。「例をあげて—する」
さ‐さ【細/小】
[接頭]《「さざ」とも》主として名詞に付いて、細かい、小さい、わずかなという意を表す。「—にごり」「—波」
ささ‐がに【細蟹/笹蟹】
蜘蛛(くも)の古名。また、蜘蛛の糸。「あさぢが露にかかる—」〈源・賢木〉 [補説]上代「笹が根の」の意の「ささがねの」を、中古になって、音の類似から「ささ蟹」と解し、「ささ」が小さいの意に意識さ...
ささがに‐の【細蟹の】
[枕] 1 蜘蛛(くも)の意から、「蜘蛛」また同音の「雲」「曇る」にかかる。「—くものふるまひ哀れなり」〈玉葉集三〉 「—曇らぬ空に雨のみぞ降る」〈後拾遺・雑三〉 2 蜘蛛の糸の意から、「糸」ま...
ささがに‐ひめ【細蟹姫】
《蜘蛛(くも)が糸をかけるところから》織女星の異称。たなばた姫。《季 秋》
ささ‐にごり【小濁り/細濁り】
水がわずかに濁ること。
ささめ‐ゆき【細雪】
こまかい雪。また、まばらに降る雪。《季 冬》 [補説]書名別項。→細雪
ささめゆき【細雪】
谷崎潤一郎の長編小説。昭和18〜23年(1943〜1948)発表。大阪船場の旧家の美貌の四人姉妹を主人公に、それぞれの生活と運命とを絵巻物風に描く。
ささ‐やか【細やか】
[形動][文][ナリ] 1 形や規模があまり大げさでなく、控えめなさま。「—な商売をはじめる」「—に暮らす」 2 形ばかりで粗末なさま。わずかなさま。多く、謙遜して用いる。「—な送別会」「—な贈...
ささやけ‐びと【細やけ人】
小柄な人。「宣旨の君は、—の、いと細やかにそびえて」〈紫式部日記〉