たち‐なら・す【立ち均す/立ち平す】
[動サ四]踏みつけて平らにする。また、平らにするほど、その地を幾度も訪れる。「海石榴市(つばきち)の八十(やそ)の衢(ちまた)に—・し結びし紐を解かまく惜しも」〈万・二九五一〉
た‐づな【手綱】
1 馬具の一。轡(くつわ)の左右に結びつけ、人が手に取って馬を操る綱。 2 人を動かし、また物事を処理する手加減。「家計の—を握る」 3 「手綱染め」の略。 4 烏帽子(えぼし)の上に締める鉢巻...
たて‐ぶみ【立(て)文/竪文】
書状の形式の一。書状を礼紙(らいし)で巻き、その上をさらに白紙で包んで、包み紙の上下を筋違(すじか)いに左、次に右へ折り、さらに裏の方へ折り曲げるもの。折り曲げた部分を紙縒(こより)で結び、表に...
たて‐むすび【縦結び】
こま結びで、結んだ両端が結び目の上下にくるように結ぶこと。また、そのように結んだもの。
たて‐やのじ【竪やの字】
女帯の結び方。背中に肩から斜めに「や」の字形に結ぶもの。宝暦(1751〜1764)のころ、歌舞伎俳優2代目瀬川路考の創始という。やの字結び。
たまずさ【玉梓/玉章】
《「たまあずさ」の音変化。4が原義》 1 手紙。消息。「御なつかしき—とる手おそしと」〈蘆花・不如帰〉 2 巻いた手紙の中ほどをひねり結んだもの。ひねり文。結び文。多く艶書(えんしょ)にいう。 ...
たまずさ‐の【玉梓の】
[枕]手紙を梓の木に結びつけて使者に持たせ、妹(いも)のもとへやる意から、「使ひ」「妹」にかかる。「—使ひを見れば逢ひし日思ほゆ」〈万・二〇九〉 「—妹は玉かも」〈万・一四一五〉
たまずさ‐むすび【玉章結び】
⇒吉弥(きちや)結び
たま‐どめ【玉止め/玉留め】
裁縫で、縫い終わりの糸の端を布にとめるための結び方。→玉結び2
たま‐の‐い【玉の井】
よい水の出る井戸。また、井戸の美称。たまい。「我ならぬ人にくますな行きずりに結び置きつる—の水」〈風雅・雑中〉 [補説]地名・曲名別項。→玉の井(地名) →玉井(曲名)