ねり‐こ【練(り)粉/煉り粉】
粉を練ったもの。
ねり‐こう【練(り)香/煉り香】
麝香(じゃこう)・沈香(じんこう)などの粉末に甲香をまぜ、蜜や糖などで練り合わせた香。合わせ香。合わせ薫物(たきもの)。
ねり‐こうじ【練り麹/煉り麹】
麹に、塩と煮つめた酒を加えて練りまぜたもの。貯蔵用の麹。
ねり‐こ・む【練(り)込む】
[動マ五(四)] 1 練り歩いて入りこむ。「お神輿(みこし)が神社へ—・む」 2 練って中に入れる。「パン生地にバターを—・む」
ねり‐ざけ【練(り)酒/煉り酒】
白酒に似て濃く粘りけのある酒。普通の清酒にまぜて飲む。蒸したもち米を酒とまぜ、石臼でひいて漉(こ)して製した博多産のものが有名であった。練貫酒(ねりぬきざけ)。練貫。練り。
ねり‐ざんしょう【練(り)山椒/煉り山椒】
求肥(ぎゅうひ)に山椒の粉またはしぼり汁を加えて練った和菓子。
ねり‐しゅ【練り衆/邌り衆】
祭礼で、行列をつくって、ねり歩く人々。「こなたほど鑓(やり)は振らねどもお祓の—」〈浄・阿波鳴渡〉
ねり‐じま【練り縞】
熨斗目(のしめ)の純白で光沢のある絹織物。「—の裏形に、いかなる絵師か筆をうごかせし」〈浮・一代女・四〉
ねり‐せいひん【練(り)製品/煉り製品】
魚肉に食塩を加えてすりつぶし、練って加工した食品。かまぼこ・ちくわ・はんぺんの類。練り物。
ねり‐そ【練り麻】
木の枝、または、つる草などをねじって縄の代わりとしたもの。薪などを束ねるときに用いる。「かの丘に萩刈るをのこ縄をなみねるや—の砕けてぞ思ふ」〈拾遺・恋三〉